アラブニュース
バーレーン:バーレーン高等刑事裁判所は、イラン中央銀行などイランの諸銀行による一連のマネーロンダリング(不正資金洗浄)裁判での直近の裁判において、フューチャー・バンクの職員3人にそれぞれ5年の懲役と100万ドルの罰金を科した。バーレーン通信が伝えた。
同裁判所はまた、イラン中央銀行をはじめ大規模なマネーロンダリングスキームに関与したとされるイランの諸銀行を有罪とし、それぞれに100万ドルの罰金を科した、とNayef Youssef Mahmood法務官が述べた。
7件の事件でイラン中央銀行などイランの諸銀行、およびフューチャー・バンクの職員3人に課せられた罰金の合計は4700万ドルに達した。同裁判所はさらに、違法に送金された1300万ドルの没収を命じた。
この判決に先立ち検察は、イラン中央銀行がイランの2銀行(バンクメリイランとバンクサデラットイラン)の管理下でバーレーンに設立されたフューチャー・バンクを通じて数十億ドルの不正資金を洗浄する予定だったこと、そしてその目的は疑わしい金融取引が違法であるにも関わらずイラン中央銀行をはじめとするイランの法人に有利に渡るようにすることだったことが調査で明らかになった、と公表している。
フューチャー・バンクは、イラン中央銀行およびその他のイランの銀行に有利な疑わしい取引の要求を「SWIFT」システムを通じて受け取り、イランの銀行の身元を隠す目的で取引の際には報告を行わず、合計金額の記録は破棄、正当性の確認も放棄していた。この仕組みにより、銀行は法令に違反して送金を行うことができた。