
AFP ワルシャワ
トヨタ自動車は月曜日、EU加盟国ポーランドの工場におけるハイブリッド車部品の生産を増やすと発表した。地元メディアによるとポーランドが選ばれたのはイギリスのEU離脱をめぐる不確実な情勢を受けてのものである。
トヨタモーターヨーロッパの月曜日の発表によると、同社はポーランドに1億4000万ユーロ (1億5500万ドル) を投資、バウブジフ市南西部のハイブリッド車向け工場での生産を増やす。
月曜日の発表でトヨタは「ヨーロッパでこの (ハイブリッド) テクノロジーへの興味が高いことは、ハイブリッド車販売台数が急速に増え、現在トヨタ車の注文総数の50%以上がハイブリッド車となっていることからも明らかです。このような状況を受けて当社はポーランド工場に2件の追加投資を行うことを決定しました」と述べている。
発表によると、トヨタは日本国外唯一のハイブリッド関連生産開発施設を置く場所としてポーランドを選んだ。
トヨタはイギリスのEU離脱により同社がヨーロッパで直面する困難な状況については言及していなかったが、ポーランドメディアは同社がイギリス工場での生産拡大を選ばなかったのはイギリスのEU離脱を巡る不確実な情勢を考慮してのことであると速やかに伝えた。
いくつかのポーランドのメディア筋によるとトヨタは当初イギリスディーサイドのエンジン工場での生産拡大を計画していたがブレグジットに関する懸念から計画を変更した。
「トヨタはこのことに関するコメントを避けているが、ポーランドへの投資増はブレグジットにからむ混乱の影響もあって決定されたものである」とポーランドの有力経済日刊紙Puls Biznesuは書いている。
計画によるとポーランドへの新規投資は2022年までには完了し、トヨタの2工場の1年あたりのハイブリッドエンジン生産能力は309,000基程度となる予定である。
生産されたエンジンは南アフリカや日本の他、チェコ共和国、イギリス、トルコ、ロシアのトヨタ、PSA、ロータス各社の組み立てラインに送られる。