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BPが洋上風力発電市場に参入、11億ドルを支出

BPはノルウェーのエクイノールから2つの米国開発拠点の権益50%を買収する。このエネルギー会社がエネルギー移行目標に向かって踏み出す重要な一歩となる。(AFP)
BPはノルウェーのエクイノールから2つの米国開発拠点の権益50%を買収する。このエネルギー会社がエネルギー移行目標に向かって踏み出す重要な一歩となる。(AFP)
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11 Sep 2020 06:09:14 GMT9
11 Sep 2020 06:09:14 GMT9
  • この石油・ガス会社は再生可能発電能力を20倍に増やすことを目標とする

ロンドン: BPが木曜、ノルウェーのエクイノールから2つの米国開発拠点の権益50%を11億ドルで買収し、洋上風力発電市場に参入した。この石油会社がエネルギー移行目標に向かって踏み出す重要な一歩となる。

この英国の石油・ガス会社は、今後10年でその再生可能発電能力を20倍の50ギガワットに増やす目標を設定している。

「これは我々の新たな戦略展開における重要な初期の一歩であり、真の統合エネルギー企業になるための転回点である」と、BPのバーナード・ルーニー最高経営責任者は声明で述べた。

今後さらなる共同での事業拡大につながる可能性のあるエクイノールとの今回の取引によって、BPはニューヨーク沖のエンパイア風力発電プロジェクトとマサチューセッツ沖のビーコン風力発電プロジェクトの共同オーナーとなる。両プロジェクト合わせて最大4.4ギガワットを発電することが可能で、200万超の世帯の電力を賄うことができる。

エクイノールは、両社が米国での着床式および浮体式両方の洋上風力発電事業におけるさらなる成長のため、戦略的な提携関係を構築しようとしていると述べた。

「この取引は、魅力的な地所にいち早く大規模にアクセスし、プロジェクトを成長させて価値を得る、エクイノールの再生可能エネルギー戦略と合致している」と、同社は言う。

エクイノールは開発・建設・運用の各段階を通して、そのままプロジェクト運営担当者にとどまる。契約は2021年初頭の締結が見込まれているという。

BPはすでに米国で、約1.7ギガワットの発電能力を持つ大規模な陸上風力発電事業を手掛けているが、これまで洋上風力発電市場への参入は控えてきた。

あるアナリストは、エクイノールは2つのプロジェクトの売却から10億ドルの利益を挙げるだろうとし、再生可能発電プロジェクトは石油・ガス開発事業と同じ利益をもたらさないとする仮説に異議を唱えた。

「エクイノールはこれまでファームダウン(出資持分の他社への売却)による利益によって、巨大な価値を生み出す可能性を持つ魅力的な地所の確保で先頭を走ってきたように見える」と、スペアバンク1マーケッツのアナリスト、テオドール・スヴェーン=ニルセンは述べた。

ロイター

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