
ドバイ:サウジアラビアでスーパーマーケットを経営する小売業者ビンダウッド・ホールディングスが新規株式公開(IPO)の参考価格を設定した。リヤドでの上場で5億8,500万ドル(21億9,000万サウジリヤル)の調達を目指す。
日曜に提出された規制手続き上の書面によれば、同社は計画されているIPOで、発行済の2,286万株を1株あたり22.44~25.64ドル(84~96リヤル)の参考価格で売り出すことを計画する。発行済株式の売出しを通して同社の20%の株式が売却されることになる。
ロイターの試算によれば、25.6億~29.4億ドルの評価額を目標としていることになる。
ビンダウッドのIPOは昨年の石油大手アラムコの記録的なIPOに続き、サウジアラビアの証券取引所にとってもう一つの大型上場となる。アラムコの上場以来、企業はサウジの株式に対する需要をうまく利用している。
提出書類によれば、機関投資家向けのブックビルディングは9月13~22日に行われる。個人投資家向けの申込期間は9月27~29日が予定されている。株式の割当は10月1日に行われる。
サウジアラビアは石油収入への依存軽減を目指す改革の下、資本市場の厚みを増やすためより多くの同族会社に株式の上場を促している。
スーパーマーケットブランド「ドナウ」と「ビンダウッド」を所有するビンダウッドのウェブサイトによれば、同社はメッカやメディナ、ジッダ、リヤド、コバール、ダンマンなどのサウジ主要都市で70以上のハイパーマーケットやスーパーマーケットを運営している。
ビンダウッド・スーパーマーケット・チェーンはサウジアラビアの中間所得層消費者とイスラム教巡礼者を主な対象顧客としている。一方でドナウ・チェーンはより裕福な顧客に焦点を置く。
ロイター