
東京:富士フイルムホールディングスは水曜日、同社のアビガンが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者に対するウイルスの負担と症状を軽減し、数カ月の遅れを経て日本での承認への道が開けたと発表した。
156人の患者を対象とした第3相臨床試験では、アビガン投与群で11.9日後に、プラセボ投与群の14.7日後と比較して症状が改善されたことが示された。この試験は、子会社の富士フイルム富山化学が実施したもので、統計学的に有意な結果が得られたと同社は発表している。
安倍晋三元首相は、コロナウイルス治療薬の世界的な競争に日本が貢献することを期待し、アビガンのポテンシャルを称賛し、5月の国内承認を目指している。
日本政府は富士フイルムに対し、2014年にインフルエンザの緊急治療薬として承認された「アビガン」の国内備蓄量を3倍にするよう求め、要請があれば各国に寄贈することを約束した。
東京市場では、富士フイルム株が4.5%上昇したのに対し、市場全体では0.4%の下落となった。
ロイター