
アラブニュース
ロンドン:火曜日に発表されたデータによると、この第3四半期でサウジアラビアの経済は回復を見せた。
サウジアラビアの統計総局によると、サウジアラビアの経済は、前四半期の4.9%の縮小と比較して、この第3四半期では季節調整済みの四半期ベースで1.2%成長した。
前年と比べると4.2%の縮小だが、パンデミックによるロックダウンで、経済活動がほぼ停止を余儀なくされた過去3か月からの改善を表している。
統計総局は、経済状況についてよりタイムリーなデータを提供するために、四半期ごとのGDPパフォーマンスの「速報計数」と呼ばれるものを初公開した。これは各四半期末に、より迅速に情報を広めることが目的だ。
アブダビ商業銀行のチーフエコノミストであるモニカ・マリク氏はロイター通信に対し、「第3四半期には、ロックダウンの緩和と累積需要により、経済活動が順次回復すると予想されていました」と語った。
「しかし、付加価値税(VAT)の税率を上げたことで、回復のペースは遅くなったと思われます」サウジアラビアは今年初め、パンデミックと石油価格の暴落という二重の打撃を受けたことで、VATを3倍の15%に引き上げた。
ファイザーとバイオエヌテックが後期臨床試験でCOVID-19ワクチンが90%以上有効であることが確認されたと発表し、このニュースを受けて世界経済が改善する中、サウジアラビア経済の回復が起きた。ワクチンのニュースは世界の株式市場の上昇を後押しし、原油価格も新たな楽観的見通しを受けて上昇した。
ペルシャ湾岸諸国の株式市場は火曜日に上昇幅を拡大し、2セッション連続で高値を更新して取引を終えた。サウジアラビアとアブダビの株価はどちらも約0.5%の上昇で終える一方、ドバイの主要指標は2%の上昇となった。中東の他の場所では、エジプトEGX30種も2.2%上昇した。