
バンコク
アジアおよびオセアニアの16ヶ国は、地域包括的経済連携(RCEP)貿易協定の締結を2020年まで見送る。時事通信が土曜、情報を入手した。
東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10ヶ国と日本、中国、インドを含むこれらの国はこれまで、年末までの協定締結を目指してきた。
韓国、オーストラリア、ニュージーランドも含むこれらの国は、「20の章すべてについて文書ベースでの交渉を終えた」と、月曜にバンコクの近くで開催されるRCEP首脳会談後に発表予定の共同声明文の草案で述べている。
時事通信が入手したこの草案によれば、当該16ヶ国は来年会談が行われることになっている「ベトナムでRCEP協定を締結することを確約している」
この草案は、ASEAN非加盟6ヶ国のうち1ヶ国がRCEP協定についていくつかの点で留保したことを示している。ASEANの情報筋はこの国をインドとした。
「少数の未解決の二国間問題が2020年2月までに解決するだろう」と、この草案は述べている。
RCEP交渉は年末の最終期限が近づく中で困難な問題にぶつかった。インドは予想される中国からの商品の流入について、警戒感を強めていた。この南アジアの国はそれによって巨額の貿易赤字が発生している。
16カ国は金曜にバンコクで開かれた閣僚級会議で、計画されている共同声明の草案について合意に至れなかった。首脳会談を前に、事務レベルでの協議が続いている。
時事通信