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東京ディズニー、開園40年=コロナ禍経て満足・単価重視

オリエンタルランド(OLC)が運営するTDLは、1983年に開園した。(AFP)
オリエンタルランド(OLC)が運営するTDLは、1983年に開園した。(AFP)
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12 Apr 2023 02:04:08 GMT9
12 Apr 2023 02:04:08 GMT9

東京ディズニーランド(TDL、千葉県浦安市)が15日に開園40周年を迎える。コロナ禍で大きな打撃を受けたものの、親子3代にも広がる根強いリピーターに支えられ、足元の業績は急回復。コロナ禍を契機に、客数を追うことよりも入園者の満足度向上と1人当たりの売上高拡大に重きを置く戦略に転換し、「夢の国」の魅力に磨きを掛けようとしている。

オリエンタルランド(OLC)が運営するTDLは、1983年に開園した。ミッキーマウスなどのキャラクターやテーマパーク内の世界観の演出、「キャスト」と呼ばれる従業員のおもてなしが入園者を魅了。ホテルや東京ディズニーシー(TDS、同市)も周辺に開業し、35周年となった2018年度の入園者数はTDLとTDSを合わせた東京ディズニーリゾート全体で過去最高の3255万人となった。

20年度はコロナの感染拡大で状況が一転。休園のほか入園者数の大幅制限を余儀なくされ、OLCは上場以来初の赤字に転落。関係者は「先が見えなかった」と閑散としていた当時を振り返る。

しかし、入園者数の減少がきっかけで、長年の課題だったテーマパーク内の混雑への処方箋を見いだす。入園者数が減ると、アトラクションの待ち時間も短くなる。その分、浮いた時間を食事や買い物を楽しむことに充てられるので、結果として入園者の支出額も満足度も大きく向上することが分かった。22年度の客1人当たりの売上高は1万5759円とTDL開園当時の約2.2倍を見込む。

OLCはコロナが落ち着いても、引き続き入園者数を抑える方針だ。入園チケット価格を平日と土日・祝日などで差をつける変動制に変更し、混雑の緩和を図っている。チケットは最高額で大人9400円となるが、「見合うだけの体験価値を提供できる」(関係者)と自信を示す。

開園以来、8億人以上が訪れた東京ディズニーリゾート。10日にはOLCが、TDLで15日に始める昼のパレード「ディズニー・ハーモニー・イン・カラー」を報道陣に公開した。親子3代で遊びに来た愛知県の50代女性は「私も娘もディズニーとともに育った。記念の年に初めて孫を連れて来られてうれしい」と話した。 

時事通信

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