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ワクチン接種開始で世界の株式が上昇

ニューヨーク証券取引所前の「Fearless Girl(恐れを知らない少女)」像。ニューヨーク株式市場は月曜日、新型コロナウイルスワクチンの米国での接種開始を好感し上昇した。 (AFP)
ニューヨーク証券取引所前の「Fearless Girl(恐れを知らない少女)」像。ニューヨーク株式市場は月曜日、新型コロナウイルスワクチンの米国での接種開始を好感し上昇した。 (AFP)
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15 Dec 2020 06:12:04 GMT9
15 Dec 2020 06:12:04 GMT9
  • MSCIグローバル・インデックスは0.65%上昇して633.94、一方MSCIエマージング・マーケッツ・インデックスは0.5%の下落

ニューヨーク:月曜日のニューヨーク株式市場は新型コロナウィルスワクチンの米国での接種開始が投資家から好感され、上昇して始まった。一方、英ポンドは欧州連合(EU)離脱交渉継続への最後の望みから急伸した。

ブレグジット(イギリスのEU離脱)をめぐる通商交渉をなんとかうまく収めるために、英国と欧州連合(EU)が「一層の努力をする」と合意したと伝えられると楽観的なムードが広がり、ヨーロッパ主要株式指数は上昇、また、ユーロはドルに対して押し上げられた。

「我々は、合意するためにあらゆる機会を探っています。それはまだ可能なのです。」とEUのブレグジット交渉官、ミッシェル・バルニエ氏は月曜日、27のEU諸国の使節団への報告の前に記者団に語った。1億人以上の人々に接種するための一環として、最初のコロナウイルスのワクチンが出荷されるという進展が市場センチメントを引き上げた。

感染拡大第二波のためにドイツ、オランダ、そしてロンドンも再びさらに厳しいロックダウンになるかもしれないという懸念があり、また、日本、韓国、そして一部の米国でも感染者数は急拡大しているにもかかわらず、市場のセンチメントは良好だ。「ワクチンは市場には追い風になりました。また、今後もそうなるものと思われます。投資家は、記録的な感染者数、入院者数、そして死者数の先にあるものを見越しているのです。」とJ.P.モルガンのアナリストはnoteで述べています。

ニューヨーク株式市場で、ダウ工業株平均は0.76%上昇、S&P 500は0.86%上昇、ナスダック総合指数は1.31%上昇した。

MSCIグローバル・インデックスは0.65%上昇して633.94、同エマージング・マーケッツ・インデックスは0.5%下落した。欧州市場のFTSEurofirst 300 indexは0.61%上昇して1,517.92となった。

日本の日経平均株価は10.3%の上昇、12月の日銀短観で四半期の企業景況感が改善したことが好感された。

為替相場では、本日はポンドが大きく動いた。先週消えかかっていたブレグジット交渉に対する希望が再び復活したことで、ポンドは対ユーロ、対ドルで上昇した。

英ポンドは朝方1ポンド=1.3423ドルまで1.2%上昇した後、0.85%高の1.3423ドルで取引された。

「激しい言葉の応酬になったとしても、合意に至ることがもっとも好ましい結果だという考えに変わりありません。」とアクサグループのチーフ・エコノミスト、ジレ・モエ氏は述べた。

ドルインデックスは0.025%下落し、ユーロは0.16%上昇して1ユーロ=1.213ドルとなった。

日本円は米ドルに対して0.01%上昇、1ドル=103.99円となった。

12月15日から16日に開催される米連邦準備制度理事会(FRB)の政策決定会合は、ドルの重荷となるだろう。市場では、FRBが債券を買増ししたり、長期債を組み入れてポートフォリオを一捻りするというよりは、フォワード ガイダンスを微調整するだけではないかと考えている。

ロイター 

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