
リヤド発: 巨大石油企業サウジアラムコの超大型の市場デビューの発表を受け、サウジアラビア国民は資金の貸し手の開拓から個人資産の売却に至るまで、同社の株式購入に投資する現金の手当てに奔走している。
同社は、サウジアラビア証券取引所(タダウル)で不特定多数の株式を売却する計画であると発表した。 世界最大の利益を上げる企業の一部(株式)を所有できる可能性があることから、今もなおサウジアラビアの個人投資家の垂涎の的となっているようである。
「一部のサウジアラビア人は、アラムコの株式購入に備えて他社の株式を売り始めています。」と、サウジアラビアのエネルギー業界アナリストであり、自身も貯蓄を投資することを検討中であるイブラヒム・アーメド氏は語る。
「人々は、アラムコの株式購入を健全な投資であると考えています。 しかし私は、それをある種の宝くじ的な感覚で購入するのではなく、長期的な投資としてポートフォリオに保有するのがふさわしいと認識しています」。
リヤドを拠点とする中東金融投資会社のポートフォリオ・マネージャーであるファハド・ハシェミ氏は、同社は「強い参加意志」を持っていると語った。
投資銀行イトラ・キャピタル の最高経営責任者であるイード・アルシャムリ氏は、一部のサウジアラビア人は、株式購入資金を工面するために家を売却したり、借金をすることを検討していると述べている。
「これは間違いなく、サウジアラビアの歴史に残る重大イベントです。」と、シャムリ氏はブルームバーグ・ニュースに対し語った。 「大勢の人々がそのことを話題にしていますが、参加人数はどの程度になるのでしょうか?当社は現在出費を抑えているところです 」。
アラムコが公表した21ページにおよぶ文書では、同社はこの度の新規株式公開(IPO)を「唯一無二の投資提案」と唱している。
アラムコの最高経営責任者であるアミン・ナサール氏は、アラムコは株主に対し「長期的な価値の創造」を提供するために尽力すると述べた。
サウジアラビア社会のあらゆる側面の人々の参加を促すため、離婚した女性、あるいは未成年者を抱える未亡人には、ボーナスの株式を受け取る資格がある、と地元メディアは報じている。
AFP