
リヤド: パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)のヤセル・アルルマイヤン総裁が、この政府系ファンドが大企業だけでなく、テクノロジーの領域全体への投資を目指していると述べた。
「アーリーステージ投資を目指すことを考えている」と、フューチャー・インベストメント・イニシアチブ(FII)2021の「ネオ・ルネッサンス:投資はいかにして世界経済の再生を形作るか?」と題されたパネルディスカッション中に、同総裁が述べた。
総裁は実態経済と金融市場の間の断絶も指摘し、現在の状況を考えると、2021年に市場が上昇傾向へ転ずるためには不一致を平準化する必要があると付け加えた。
「市場を注視しており、投資について慎重になっている」と、アルルマイヤン総裁は話した。
巨大プロジェクト「ネオム」について触れたPIF総裁は、最近発表された「ザ・ライン」プロジェクトは革命的なアイデアであり、インフラに対して1,500億~2,000億ドルの巨費が投じられる予定であることを強調した。
また、ファンドが観光、娯楽、再生エネルギー、不動産への投資を増やそうとしていることも話した。「サウジアラビアには多種多様な投資対象が存在すると考える。PIFは成長のメインエンジンである実体経済へ投資している」と、アルルマイヤンは付け加えた。
「サウジ政府は投資家の誘致を強く望んでいるため、法律を微調整・変更しようとしている。また、海外の投資家により多くの免税期間を与えることも計画している」と、同総裁は指摘した。
またアルルマイヤン総裁は、PIFにとって環境・社会・企業統治(ESG)が特に重要であり、ファンドは常にすべての側面でそれを組み入れようとしているとも述べた。
Argaam