
アラブニュース
ジッダ:グーグルの中東と北アフリカ地域を対象とするスタートアップ支援プログラムに、他のスタートアップ企業9社とともに、サウジアラビアのファイナンシャルテクノロジー(フィンテック)企業のLendo社が選ばれた。
リヤドを拠点とするこのスタートアップ企業は、中小企業(SMEs)向けの短期間の即時売掛金担保融資ソリューションを扱うPtoP(ピア・トゥ・ピア)プラットフォームを提供する企業だ。
同社のサービスを利用すれば創業から年数の浅い中小企業でも、請求書ごとに個人投資家から融資を受けられるようになり、従来より時間と手間をかけずに即時資金を調達出来るので、キャッシュフローを安定させやすくなるだろう。
このプラットフォームはサウジアラビア中央銀行(SAMA)の許認可を得ている。
グーグルの中東、北アフリカ向けのスタートアップ支援プログラムは、アラブ首長国連邦、ヨルダン、エジプト、チュニジア、オマーン、サウジアラビアの6カ国のスタートアップ企業から集められた500社の応募より10社を採用した。選ばれた10社のうち4社のCEOは女性だった。
今週から始まるこのプログラムでは、選ばれた企業にデジタルマーケティング、プロダクトデザイン・ユーザーインターフェース、機械学習、顧客集客、リーダー育成のそれぞれの分野にメンターが割り当てられる。
今回のプログラムへの反響が大きかった事から、グーグルはスタートアップ支援プログラムの第2弾として、今年の後半で3ヶ月間のオンラインプログラムと希望するスタート企業全てが無料で参加出来るワークショップを立ち上げる予定だ。アラブ首長国連邦からは、バーチャルイベントプラットフォームを手がける360VUZ社、子供向けの教育、エンターテイメントプラットフォームを手がけるLamsa社、オンライン3D仮想現実空間でのショッピング体験と、仮想現実空間作成ツールを提供するDesignhubz社の3社が選ばれた。
また中学校教育サポートプラットフォームを手がけるAbwab社、家族介護サービスを手がけるCareres社、AIを活用した旅行体験プラットフォームを手がけるViavii社の3社がヨルダンから選ばれた。
選ばれた残りの3社は、慢性的な病気を持つ患者用の治療スケジュールアプリケーションを手がけるエジプトのChefaa社、ファッション用品の販売プラットフォームを手がけるチュニジアのDabchy社、瞑想アプリケーションを手がけるオマーンのNsfas社だった。