
日産自動車は12日、2019年9月中間連結決算を発表した。売上高は前年同期比9.6%減の5兆30億円、本業のもうけを示す営業利益が85.0%減の316億円、純利益は73.5%減の653億円だった。主力市場の北米などで世界販売が苦戦し、営業益と純利益はいずれも4年連続の減益で、10年ぶりに1000億円を下回った。足元の業績低迷を受け、20年3月期の通期予想を下方修正した。
日産は業績の急激な悪化を受け、前会長カルロス・ゴーン被告が進めた規模拡大路線の修正に取り組んでいる。19年4~6月期連結決算では、本業のもうけを示す営業利益が98.5%減の16億円と赤字寸前まで落ち込んだが、引き続き厳しい決算となった。
新車販売は北米のほか、中国、欧州などで軒並み低迷。20年3月期連結業績予想は、売上高が前期比8.4%減の10兆6000億円(従来予想11兆3000億円)、営業利益が52.9%減の1500億円(同2300億円)、純利益が65.5%減の1100億円(同1700億円)にそれぞれ引き下げた。
Jiji Press