
アラブニュース
ドバイ:バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチによれば、UAEは、今年後半の世界的な旅行再開によって、大きな恩恵をうける国のひとつとなる可能性がある。
ドバイを拠点とする銀行、エミレーツNBDは、「観光事業主導の経済成長、借入需要および資産内容からの利益」を得る可能性があることから、投資家にとって同国で最も有力な役割を果たすものと評された。
エジプトは、特にロシアと紅海との間の直行便が再開された場合に、強力に回復する見通しだと、同バンクは述べた。2015年にすべての便が一時的に停止されるまでは、ロシアからの到着客が3分の1を占めていた。
MENAのエコノミスト、ジーンミッシェル・サリバ氏は、「UAEの観光事業と世界貿易の公開は、予防接種計画と相まって、同国がCOVIDのパンデミック終息による世界的な回復から恩恵を受けるであろうことを示唆している」と述べた。
1年前にパンデミックが世界の観光業を麻痺させてしまうまで、UAEとエジプト両国は大規模で好況な観光業を発展させてきた。
両国は、バカンスを楽しみたくてしょうがない消費者の旅行への欲求を満たす役割を果たせることに期待感を持っている。
比較的最近のUAE観光業への思いがけない贈り物は、イスラエルとの関係正常化であろう。UAE=イスラエル間で初の商用フライトが11月に就航して以来、2ヶ月のうちにほぼ70,000人のイスラエル人がUAEを訪れた。
両国は世界の中でもっとも早く予防接種計画を実施した国であり、両当局は二国間で検疫を免除した往来ルートを持つ可能性も提案している。
延期された2020年ドバイ国際博覧会は成長に有利に働くだろうと同バンクは述べた。万博は現在のところ2021年10月から2022年3月の期間で開催される予定であり、世界的な移動制限の緩和に結び付けることができ、旅行のハイシーズンにも対応できるであろう。
その他の地域として、同バンクはギリシャとトルコについても世界的な旅行再開の恩恵を受けることになると述べた。