• 商船に対するイランの脅威に対応するための配備

アラブ・ニュース

ジェッダ：米国は紅海に2隻の軍艦と3000人以上の水兵・海兵隊員を配備、イランによる商業船舶への脅威に対するワシントンの対応を強化した。

国防総省によると、イランは過去2年間、この海域で20隻近くの国際船籍を持つ船舶を拿捕、あるいは拿捕しようとしている。

バーレーンの米第5艦隊は月曜日、新しくUSSバターンとUSSカーター・ホールが到着し、「より大きな柔軟性と海上能力」を提供すると発表した。ティム・ホーキンス報道官は、「イランによる商船への嫌がらせや拿捕によって引き起こされる不安定化を抑止し、地域の緊張を緩和する」ため、この配備が加わることになると述べた。

バターンは水陸両用強襲揚陸艦で、固定翼機、ヘリコプター、上陸用舟艇を搭載できる。カーター・ホールはドック揚陸艦で、海兵隊とその装備を輸送し、上陸させる。

今回の配備は、イランが7月5日にオマーン沖の国際水域で商業タンカーを押収しようとした2つの試みを米軍が阻止した後に決定された。テヘランは、タンカーの1つであるバハマ船籍のリッチモンド・ボイジャー号がイランの船舶と衝突し、乗組員5人が負傷したと発表した。

4月と5月初旬、イランは1週間で2隻の石油タンカーをこの地域の海域で拿捕した。これらの事件は、イスラエルと米国が11月にオマーン沖でイスラエル系企業が運航するタンカーをドローンで攻撃した件でイランを非難した後に発生した。

アメリカは先月、イランが湾岸で船舶を拿捕するのを阻止するため、駆逐艦、F-35とF-16戦闘機、海兵遠征部隊を中東に派遣すると発表した。ワシントンはまた、海兵隊と海軍の要員を湾岸の商業タンカーに乗せる計画を進めている。

イラン外務省のナセル・カナニ報道官は、アメリカの派兵はワシントンの利益にしかならないと述べた。この地域における彼らの試みは、常に不安定と不安を煽ることを余儀なくしてきた。湾岸諸国は自国の安全保障を確保する能力がある。

リスク・インテリジェンス企業、ベリスク・メープルクロフト社のトルビョルン・ソルトヴェット氏は次のように述べた： 「イランの海運に対する攻撃がもたらす脅威が短期的に緩和されたとしても、安全保障は米国と湾岸諸国の関係における摩擦点であることに変わりはない。

「米国は国際海運に対するイランの攻撃を抑止するために十分なことをしていないという認識は続くだろう。新たなアプローチの必要性は明らかである」