岸田文雄首相は20日、先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)に招待したインドのモディ首相と会談した。インドは「グローバルサウス」と呼ばれる「欧米」「中ロ」双方に距離を置く新興・途上国の代表格。
両首脳は「国際社会が直面する諸課題に、『幅広いパートナー』が協力して対応することが重要だ」との認識で一致した。
グローバルサウスとの関係構築はサミットの重要議題。岸田氏は20日午前、インドに続いてインドネシアのジョコ大統領、ブラジルのルラ大統領とも個別に会談。「法の支配」の重要性を伝えた。
岸田氏はモディ氏に「世界のどこであれ力による一方的な現状変更を許してはならない」と指摘。ロシアのウクライナ侵攻を念頭に、平和実現に向けた協力を申し合わせた。インドが20カ国・地域(G20)議長国であることを踏まえ、国際秩序の維持に向けた議長国同士の連携も確認した。
時事通信