
東芝子会社の東芝エネルギーシステムズ(川崎市)は19日、東京ガスやジャパン・リニューアブル・エナジー(東京、JRE)などと洋上風力発電で共同研究契約を結んだと発表した。発電効率や耐久性の向上に向け、設備の最適な配置場所などについて研究する。今年度内の実用化を目指す。
1月に5社で契約を締結。東芝と日立造船、九州大学応用力学研究所が2018年に始めた共同研究に2社が新たに加わった。日立造船と東京ガス、JREがそれぞれ保有する発電所や九州大のソフトウエアを活用。東芝は気象解析や収集したデータを分析、評価するなどの取りまとめを担う。
洋上風力発電をめぐっては、政府が脱炭素社会実現に向け、再生可能エネルギーの主力電源とする上で「切り札」に位置付けるなど、市場の拡大が期待されている。東芝は、米ゼネラル・エレクトリック(GE)と洋上風力発電の分野で提携交渉を進めており、基幹設備の共同生産に意欲を示している。
JIJI Press