
ヘブシ・アルシャマリ
リヤド:国際通貨基金(IMF)、コロナウイルスのパンデミックに対するサウジアラビアの終始一貫した対応により、来年のサウジアラビアの経済は5%近く上昇するとの予測を発表し、経済専門家から歓迎される。
「政権当局は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の危機に迅速かつ終始一貫とした対応を行っている。また、ビジョン2030に基づく改革は、経済がパンデミックを乗り切る上で重要な役割を果たした」とファンドは評価している。
IMFは、サウジアラビアの国内総生産(GDP)が2021年に2.1%、2022年に4.8%伸びると予測し、「景気回復が進み、失業率が低下し、消費者物価上昇率が緩和されている」とも述べている。
シュウラ・カウンシル(Shoura Council)のメンバーであるファダル・アル・ブアイン氏は、IMFの声明は、サウジアラブアがビジョン2030の経済改革によって達成した成功を反映したものであり、コロナウイルス危機を管理したサウジアラビア政府の健康面と経済成長面での成功を改めて強調していると述べた。
サウジアラビア金融協会の理事でもあるアル・ブアイン氏は、世界経済への影響が甚大であったことを考慮すると、サウジアラブアが成し遂げた成果は称賛に値すると述べた。危機の最中、銀行部門の流動性を維持するなどの政府の支援が、民間部門への低コストの資金供給に役立ったと彼は述べた。
「ビジョン2030では、政府が制定した法律が女性を支援し、労働市場への参加と関与を促したおかげで、女性の雇用率が向上した。政府による企業部門への支援も雇用を守るのに役立った」ともアル・ブアイン氏は述べた。
ビジョン2030では、女性を支援し、労働市場への参加と関与を促す政府の法律のおかげで、女性の雇用率が向上した。
ファダル・アル・ブアイン氏はサウジ・ショアラ・カウンシル(Shoura Council)のメンバーである
「IMFの予想では、非石油部門の成長率が2021年に3.9%、翌年には3.6%になるとされている。これは、経済改革の効率性と有効性を証明するものだ。IMFの声明でも指摘されているように、経済改革は今後も前向きで良い結果をもたらすであろう。これは、改革が効果的であり、経済的・財政的な持続可能性を達成するための手段として有効であることを中立的な立場から証明するものである」とアル・ブアイン氏は述べている。
IMFの発表によると、重要な非石油部門の成長率は、今年は3.9%、来年は3.6%とプラスに転じると見込まれている。一方、石油部門のGDPも、OPEC+生産者連合の減産が終了し、多くの専門家が原油価格の高騰を予測していることから、来年はさらに突出して6.8%の成長が予想されている。
IMFの声明では、サウジアラビアの女性の労働市場への参加について、過去2年間で労働力全体に占める女性の参加率が13%ポイント上昇して33%を超えたとの推計結果を示し、サウジアラビア政府の幅広い取り組みを評価した。
モハメッド・アルジャダン財務大臣は、IMFの声明は、全世界にとって困難な年に、前向きな結果と具体的な成功を収めたサウジアラブア政府の成功を再確認するものであると述べた。
「こうした結果が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの影響、原油価格の変動、急激な景気変動、世界的な需要の減少、成長の後退など、サウジアラビア政府が立ち向かわざるを得なかった困難な課題が多々あったにもかかわらず達成された」とアルジャダン財務大臣は述べている。