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レバノンの資金洗浄調査で1億2000万ユーロを凍結

今回の差し押さえは、フランスの捜査当局が昨年開始したリアド・サラメ氏の個人資産に関する調査に関連するものである。(資料/AP)
今回の差し押さえは、フランスの捜査当局が昨年開始したリアド・サラメ氏の個人資産に関する調査に関連するものである。(資料/AP)
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29 Mar 2022 02:03:48 GMT9
29 Mar 2022 02:03:48 GMT9
  • 今回の差し押さえはフランスの捜査当局が昨年開始したリアド・サラメ氏の個人資産に関する調査に関連するもの
  • 欧州司法機構(ユーロジャスト)は、「ドイツとフランスにある5つの不動産、および複数の銀行口座」を凍結したと発表した

デン・ハーグ:フランス、ドイツ、ルクセンブルグは、レバノンでのマネーロンダリングに関連する大規模な捜査で、1億2,000万ユーロ(1億3,000万ドル)相当の不動産を押収し資産を凍結したと、欧州司法機構が月曜日に発表した。

この差し押さえは、フランスの捜査当局が昨年、危機に瀕したレバノンにある中央銀行の総裁リアド・サラメ氏の個人資産に関する調査を開始したことに関連している。

ユーロジャストは「ドイツとフランスにある5つの不動産が押収され、数口の銀行口座も凍結となった」と述べた。

デン・ハーグに拠点を置くユーロジャストは、金曜日に行った凍結操作は、2002年から2021年の間にレバノンの公的資金をそれぞれ3億3000万ドル以上と500万ユーロを横領した疑いのある5人の人物に直接行われたものであると発表した。

この5人の容疑者には、メリルリンチの元銀行員であるサラメ氏とその家族が含まれていると、捜査関係者がAFP通信に語った。

検察はサラメ氏が犯罪結社とマネーロンダリングに関係している疑いがあるとして捜査を行っていると、スイスによる同様の動きに続いて司法関係者は述べた。

レバノンの裁判官は先週、サラメ氏が5回目の法廷審問に出席しなかったため、「不正蓄財」とマネーロンダリングの罪で起訴した。

サラメ氏に対する法的手続きは、昨年4月に反汚職団体によって提出された訴状を受けて開始された。その訴えは2019年に危機がレバノンを襲って以来、金銭的に損失を受けた同国市民の団体によって支持されている。

金曜日の差し押さえには、ドイツにある2800万ユーロ相当の3つの不動産や、700万ユーロ相当のその他の資産も含まれている。

フランスでは、1600万ユーロ相当のパリの不動産2件と、220万ユーロの銀行口座が差し押さえとなった。

ルクセンブルクでは、別の銀行口座にある約1100万ユーロが凍結されたとユーロジャストが発表した。

同庁は、「有罪が証明されるまでは無罪とみなす」として、容疑者の詳細を明らかにしなかった。

1993年に就任し、かつては政財界のリーダーたちに支持されていたサラメ氏は、レバノン・ポンドの暴落の原因となったとして、ハッサン・ディアブ前暫定首相の政府から繰り返し非難を受けている。

レバノン国民は、2019年の蜂起の間、一般市民が海外送金をすることを阻まれた際に、同氏と他の高官が海外送金を行ったのではないかと疑念を抱いている。

71歳の財務官僚であるサラメ氏は、レバノンの財政難のスケープゴートにされたと考えていると弁明している。

彼の弁護士も、司法調査の開始を要求している。「そうすれば記録にアクセスできる」と言い、その内容については「我々は完全に異議を唱えている」と述べた。

サラメ氏のフランス人弁護士ピエール・オリヴィエ・スール氏は、この件に関して「我々は完全な救済措置を行使する」と述べた。

AFP

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