リヤド:第1回GCC-日本閣僚級会合が木曜日、リヤドで開催され、日本の林芳正外務大臣とオマーンのサイイド・バドル・アルブサイディ外務大臣が共同議長を務めた。
会議の冒頭、アルブサイディ外相は林外相の来訪を歓迎するスピーチを行った。彼はGCC地域を代表して、日本との関係強化への意欲を表明した。
林外相は、政治や経済などの分野を含め、GCC加盟国の役割は「国際舞台でますます重要になっている」と述べた。
GCCは様々な課題に直面していると林氏は述べ、日本は既存の国際秩序と法の支配を守るため、この地域と協力することを約束すると付け加えた。
林氏は、両地域の強みとパートナーシップを組み合わせることで、双方が利益を得る大きな可能性があると説明した。
GCCの閣僚らは、戦略的対話の確立を歓迎し、同様の会合が定期的に開催されることに感謝の意を表明した。また、「日・GCC行動計画2024-2028」の策定を歓迎し、幅広い分野での協力強化に期待を表明した。
林外務大臣は、GCC諸国が引き続き世界の原油市場の安定において主導的な役割を果たすことへの期待を表明した。また、産業の多様化、脱炭素化、インテリジェント社会の実現に向けて加速する同地域の取り組みを日本が支持すると述べた。
日本の岸田文雄首相が7月にサウジアラビアを訪問した後、林外務大臣は、GCCと日本は2024年までに自由貿易協定の交渉を再開することで合意したと述べた。これは「重要な成果」であり、この機運を高めるために建設的な話し合いを行ってほしいと述べた。
林氏はまた、福島原子力発電所の処理水の排出に関する日本の立場をGCC閣僚に説明した。閣僚らは、日本の国際基準へのコミットメントに対する信頼を表明した。
さらに、中東、ウクライナ、東アジア情勢について率直な意見交換が行われた。
GCCの閣僚らは、地域の安定を達成するために努力を惜しまず、様々な問題を追求していると説明。また、日本がこの地域でより大きな役割を果たすことへの期待を表明した。
林大臣は、日本のビジョンである「自由で開かれたインド太平洋地域」について説明し、世界を分裂や対立から協調へと導くことを目指し、それが社会にとって重要であると強調した。
また、国際社会は力による現状変更を許さないというメッセージを送るべきだと付け加えた。
会談の最後に、林外相は、GCCの各大臣と事務総長の温かいもてなしに感謝の意を表し、今後も地域情勢や国際情勢について率直な意見交換が行われることを期待すると述べた。