• サミットは各企業のCFOと金融機関の架け橋となることを目的として、2013年に開始された
• 話題のイベントであるサミットは、サウジアラビア王国中のCEO、社長、会長、グループCFO、財務部長、活発な政府機関が一堂に会するプラットフォームを提供した

Halah Alshathri、リヤド

Saudi Trade Finance（STF）の第7回年次サミットがつい先日、リヤドで開催された。サミットのスローガンは「よりよい将来に向けた王国のビジョンを実現する」だった。

話題のイベントであるサミットは、サウジアラビア王国中のCEO、社長、会長、グループCFO、財務部長、活発な政府機関が一堂に会するプラットフォームを提供した。金融セクターにおける最近のトレンド、課題、そして機会について、示唆に富むパネルディスカッションを開くことがねらいだ。

サミットは各企業のCFOと金融機関の架け橋となることを目的として、2013年に開始された。今年のサミットでは中小企業庁（Monshaat）が、中小企業（SME）部門の運営、支援、企画、および後援を行った。

STFのパートナーであるMonshaatは、アラブニュースの取材にこう述べた。「金融セクターにおけるMonshaatの活動は、中小企業に関わる四つの分野をまたがります。再建戦略、大胆な投資、ファイナンスポータル、そして間接融資です。これらの分野に、総額で約114億サウジアラビアリヤル（30億9000万ドル）の予算が割り当てられています」

「ポータルの一例として、ファイナンス・ポータル・マトリックスがあります。資金提供を求める中小企業の創業者やオーナーを一か所に集め、彼らが適切な資金提供先を選択できるようにします。また、銀行や金融企業、投資企業を含む20の金融団体に、彼らを紹介します」

今年のSTFサミットは、セッションを通じて多くの有益な情報を提供するとともに、またとないネットワークづくりの機会の場を与えている。こうした取り組みにおいて、経済の多様化が重要なテーマとなっている。それによって、金融機関や企業に活力を与え、持続的な成長を通じてサウジアラビア王国のビジョン2030プログラムを実現することが狙いだ。