東京：ソニーはプレイステーション5（PS5）の世界累計実売台数が5000万台を突破したと発表した。同社の主力ゲーム機であるPS5にとって、今年は「力強い勢い」があったという。

世界が新型コロナウイルス感染症のパンデミックに見舞われるなか2020年11月に発売されたPS5は、サプライチェーン問題の広がりや世界的な半導体不足により、当初売上に苦戦した。

それでもPS5は前世代のPS4とほぼ同じペースで5000万台の節目に到達した。2023年は同社の主力ゲーム機であるPS5に「力強い勢い」があった年だったとソニーは述べている。

「PS5発売以来、フル供給が可能な初のホリデーシーズン到来に私たちは興奮しています。ですから、PS5が欲しい方はどなたでもお買い求めいただけます」ソニー・インタラクティブエンタテインメントの社長兼CEOを務めるジム・ライアン氏は20日に発表した声明でそう述べた。

1994年の初代プレイステーション発売以来、ソニーはコンソールゲーム業界の巨大企業へと成長してきた。業界コンサルティング企業Newzooによると、今年の同市場の収益は推定で530億ドルを超えたという。

ソニーによると、同社とって最も販売台数の多いゲーム機は依然としてPS2で1億5500万台を超えており、PS4も1億1700万台を突破している。

PS5の販売台数5000万台到達は、ソニーのゲーム部門にとって好調だった今年1年の締めくくりとなった。

10月には、ソニーの子会社であるインソムニアックゲームズ開発の『Marvel’s Spider-Man 2』がSIEワールドワイド・スタジオのゲームとしては発売後24時間の最速売上記録を更新している。

さらにソニーは、『バルダーズ・ゲート3』や『Alan Wake2』をはじめとするゲームの成功が2023年のPS5の成功を後押ししたと述べている。

2001年に登場したマイクロソフトのXboxは、プレイステーションにとって大きなライバルとなっている。

業界アナリストによるとPS5はXboxの最新機種を売上で上回っているものの、マイクロソフトはここ数年で市場におけるポジションを大きく強めているという。

こうしたマイクロソフトの動きとしては、大ヒットを続ける『コール オブ デューティ』シリーズ等の開発を手掛けるActivision Blizzardの690億ドルでの大規模買収などが挙げられる。

ソニーはマイクロソフトによるActivision Blizzard買収の阻止に動いたが、7月には『コール オブ デューティ』シリーズをプレイステーションで発売継続することで合意した。

AFP