
東京:関西電力は、10年前の福島第一原発事故から稼働停止になっていた、運転開始から44年経過した原子炉を6月に再起動する予定である。しかし、10月に設定された、より強固なテロ対策となる原子炉の安全面での改修工事期限が到来する前に、再び稼働を停止する。
夏の電力需要のピークが迫るなか、燃料費の低減を見込んで、大阪に本拠を置くこの電力会社は、6月下旬に美浜原発3号機の稼働再開を目指している。福島第一原発事故を受け、安全基準が引き上げられて以来、運転開始から40年以上の原子炉が再稼働するのは初めてとなる。
しかし、同社は水曜日に提出した書類の中で、期限として定められた10月25日までに、日本のすべての原子力発電所に課されたより強固なテロ対策基準を美浜原発3号機に実施することはできないと述べた。つまり、この原子炉は期限到来前に再び稼働を停止することになる。
先月、関西電力は運転開始から40年以上経過している美浜原発3号機および高浜原発1号機・2号機の計3つの原子炉を再稼働させることについて、規制当局の承認を受けた。福島第一原発事故を受け、日本がすべての原子力発電の稼働を停止して以来、これらすべての原子炉が稼働停止となっていた。
しかし、高浜原発1号機と2号機のテロ対策改修工事の期限は6月9日となっており、関西電力はこの2基の原子炉を再起動することはできないと述べた。
木曜日、同社の広報担当者は、「3基の原子炉のテロ対策改修工事が完了する時期は不明である」と話した。
関西電力は現在、他に3基の原子炉を稼働させている。
ロイター