
東京:日本株式は火曜日、株価上昇して引けた。米国ナスダックが前夜好調だったことに牽引されて、日本でもテクノロジー関連の大型株が買われた。ただ、国内でのワクチン接種の遅れによる景気回復速度の鈍さが引き続き上値を抑えている。
日経平均株価はグリニッジ標準時(GMT)の午後2時14分までに0.58%上昇し、28,528.58をつけている。より多くの株式をカバーするTopix(東証株価指数)は0.23%上昇し、1,917.42。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘チーフ・インベストメント・ストラテジストは、「米国の主要株価指数が大幅に上昇したことで、値嵩株が日本市場を押し上げた」と述べている。
「しかし、基本的には、日本のパンデミックへの対応の遅れに対する懸念が市場の重荷となっており、欧米の経済回復ペースに日本の経済情勢は大きく出遅れている。日本のワクチン接種のペースは、まだ欧米と比較にならない程の差がある」
米国債の利回りが低下したことを受けて、ウォール街の主要3指数は夜間に上昇し、中でもナスダック総合株価指数は1%以上急上昇している。
東京エレクトロンが2.06%高、アドバンテストが3.2%高と、特に半導体関連株が買われた。
その他の株価指数の上位銘柄であるファーストリテイリングは1.15%高、ソフトバンクグループは1.09%高。
現地メディアによると、日本は5月31日以降も緊急措置を延長する方向で検討しており、米国国務省は月曜日、日本への渡航を控えるよう呼びかけている。パンデミックの長期化は、日本の経済状況に深刻な影響を及ぼし続けている。
小売業の株価は、J.フロント リテイリングが1.59%売られ、高島屋が1.29%減、そして三越伊勢丹ホールディングスが1.02%安と総じて弱含んだ。任天堂が2.57%高で、TOPIXの主要30社の中で最も高い上昇率を示し、続いてソニーグループが1.57%高となっている。
他の値下がり株の中には、本田技研工業(1.58%安)、HOYA(1.30%安)などが含まれる。
日経平均株価で株価上昇した銘柄は132、下降した銘柄は83だった。
ロイター通信