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サウジアラビアとフランスがビジョン2030投資計画に沿ってビジネス・貿易関係を強化

MEDEFインターナショナルのフランス・サウジアラビアビジネスカウンシルのフランソワ・トウアジ副会長(左)、サウジ・フランスビジネスカウンシルのファイズ・アレウィート副会長(中)、MEDEF(フランス企業運動)インターナショナルのフランス・サウジアラビアビジネスカウンシルのローラン・ジェルマン会長(右)の各氏。
MEDEFインターナショナルのフランス・サウジアラビアビジネスカウンシルのフランソワ・トウアジ副会長(左)、サウジ・フランスビジネスカウンシルのファイズ・アレウィート副会長(中)、MEDEF(フランス企業運動)インターナショナルのフランス・サウジアラビアビジネスカウンシルのローラン・ジェルマン会長(右)の各氏。
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02 Jun 2021 01:06:39 GMT9
02 Jun 2021 01:06:39 GMT9
  • 直接投資額が43億7000万ドルを超え、フランスはサウジアラビアにとって最大の投資国の一つだ
  • MEDEFインターナショナルのフランス代表団が3日間の日程でサウジアラビアを訪問し、二国間関係の強化を歓迎した

ザイード・カショギ

リヤド: 3日間の日程でサウジアラビアを訪問したフランスの代表団は、新興分野への投資機会や二国間関係の強化など、サウジアラビアの将来に大きな期待を表明した。

直接投資額は43億7,000万ドルを超え、いまやフランスはサウジアラビアへの最大の投資国の一つだ。

MEDEF(フランス企業運動)インターナショナルのフランス・サウジアラビアビジネスカウンシルのローラン・ジェルマン会長は、同氏にとって4回目となる代表団としてのサウジアラビア滞在中に「フランス企業にとってサウジアラビアは非常に有望な市場であると確信しています」とアラブニュースに語った。

「サウジ経済は堅調で、今後10年間の成長予測は非常に有望です。」

ジェルマン会長は、フランスが特に注目しているのはデジタルとヘルスケアの分野であり、これを「ニューエコノミー」と呼んでいると指摘し、フランス企業はサウジ経済への投資を増やし、多様化する考えだと述べた。

「フランスには、高付加価値技術に特化したスタートアップやSME(中小企業)が数多くあり、そうした企業がもっとサウジ市場にアクセスできるようにすることを目指しています」と同氏は続けた。

昨年のMEDEF代表団には観光、医療、エンターテインメントなど様々な分野で「確かな」専門性を持つフランス企業80社から100名が参加した。

ジェルマン会長率いる今年の代表団は、サウジ商工会議所評議会(CSC)の事務局長であるカレド・アル・ヤヒヤ博士に迎えられ、3日間の日程でサウジの省庁や政府機関、在地のフランス企業各社との面談を行った。

「議論の中で明らかになったのは、すべての省庁が明確な戦略と明確な目標を持っているということです。観光省では2030年までに1億人の旅行者が訪れるようにすること、エネルギー省ではエネルギーの50%を再生可能エネルギーで生産することなど、いまや各省庁にアクションプランがあります。 そして私たちが議論したのは、これらの目標を達成するためにフランス企業が各省庁をどのように支援できるかということでした。」とジェルマン会長は語った。

CSCはフランスの非営利団体であるMEDEFインターナショナルとともにビジョン2030に沿った戦略を策定することで、海外の民間セクターの役割強化を目指している。

MEDEFインターナショナルのフランス・サウジアラビアビジネスカウンシルの副会長であるフランソワ・トウアジ氏は次のように述べた。「私たちの訪問は最新情報を得るためでもあります。COVID-19のパンデミックにも関わらず、サウジアラビアは非常に活気があり、発表されたすべてのプロジェクト(例えば、水素エネルギーへの移行を計画するLINE計画)に大変感銘を受けました。この新しい冒険に参画できることを非常に嬉しく思います。」

再生可能エネルギーへの移行はサウジアラビアの新たな取り組みであり、ビジョン2030におけるサステナブルな開発戦略の目標の一部だ。

「この分野はフランス企業が高い専門性を有しています。フランス電力(EDF)やエンジーなどの大手企業も、その他の企業もです。」とジェルマン会長は述べる。

「しかし、この課題を大きく先取りしている中小企業やスタートアップ企業もあり、両者を組み合わせることでサウジ市場に非常に興味深い提案ができます」と述べる。

「私たちは入札が行われる各セクターを明確に把握できました。なぜなら企業にとってプロジェクトやスケジュール、入札、入札の時期などを知り、効果的な準備をすることがカギとなるからです」と述べる。

MEDEFは先日サウジ投資省(MISA)との間で、二国間の投資関係を強化し、観光、医療、エンターテインメントなどの新興分野における長期的なパートナーシップを支える枠組みに関する契約を締結した。

「代表団が訪問している間に行われた会議を通じて、どんなプロジェクトが計画されているか、いつ頃入札が行われるか、フランス企業が入札に勝つための基準などについて明確な見解を得ることができました」と付け加えた。

フランス代表団はこれらの情報を手にしてフランスに戻り、民間企業に対してサウジ市場への参入を成功させるために入札で勝つには何が必要となるかを伝えていく考えだ。

「ビジョン2030の各プロジェクトへの融資が確認され、フランス企業には視界が開け、サウジ市場への投資を増やすモチベーションとなるでしょう」とジェルマン会長は話す。

サウジ・フランスビジネスカウンシルの副会長であるファイズ・アレウィート氏によると、サウジの代表団をフランスに派遣し、取引相手との面談や中小企業の奨励を行う計画も進行中だ。

来年のフランスの選挙でフランスとサウジアラビアの関係が影響を受ける可能性について、ジェルマン氏は次のように述べている。「フランスは中東地域におけるサウジアラビアとしてだけではなく、世界的にも大きな可能性があると認識しています。

「サウジアラビアがG20の重要なプレーヤーとなったこと、サウジアラビアの成長見通しが非常に好調であること、サウジアラビア経済の多様化に政治的な意志があること、フランス企業にとって大きなチャンスであることを強く認識しており、誰が大統領になったとしても両国の関係が変わることはありません」。

代表団はジェッダも訪問する予定で、現地の政府関係者やビジネスリーダーと協議予定だ。

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