
ロンドンで開かれていた先進7カ国(G7)保健相会合が4日、「G7保健大臣宣言」を採択し、閉幕した。新型コロナウイルスのワクチンや治療薬の承認プロセス迅速化へ向け、各国が連携を強化することなどが盛り込まれた。
会合は3日始まり、日本からは山本博司厚生労働副大臣がオンラインで参加。新型コロナの予防・治療法の確立に向け、臨床研究(治験)の在り方などが議論された。
宣言では、安全性を確認しながら短期間でワクチンや治療薬の実用化を図るため、国際協力の下で迅速な治験を進めることが必要と強調。G7で定めた憲章に基づき、治験の結果などを各国で共有するとした。途上国を含めたワクチンの国際的な普及推進や世界保健機関(WHO)の機能強化などでも合意した。
JIJI Press