ベンガルール:リライアンス・インダストリーズは木曜、サウジアラムコとの提携契約を今年中に正式に結ぶ意向であること、また、サウジアラムコのヤシル・アルルマヤン会長がリライアンス・インダストリーズの独立取締役に就任することを発表した。
「アルルマヤン会長が当社の取締役会に参加することはリライアンスの国際化への第一歩だ」と木曜、ムケシュ・アンバニ会長は語った。
リライアンスは2019年、同社の石油化学品事業の株式20%を150億ドルで、世界トップの石油輸出企業であるアラムコに売却することを発表していた。
しかしながら、昨年のパンデミックの影響により原油価格や需要が低迷したため、交渉は滞っていた。
これとは別に、リライアンス・インダストリーズは今後3年間で、7,500億インドルピー(約101億ドル)を新エネルギー事業に投資するとアンバニ氏は述べた。
また同氏によると、リライアンスは事業の一環として、太陽光発電所、エネルギー貯蔵用バッテリー工場、燃料電池製造工場、およびグリーン水素を生産する電解槽を建設するという。
さらに「ディルバイ・アンバニ・グリーン・エナジー・ギガ・コンプレックス」と呼ばれる新事業の一環として、2030年までに少なくとも100GWの太陽光発電設備を建設すると、新型コロナウィルスの影響でバーチャルでの開催となった株主総会で同氏が語った。これは、2030年までに再生可能エネルギーで450GW発電するというインドの目標の5分の1以上に相当する。インドは10年後までに発電電力量の40%を再生可能エネルギーで賄うことを目指している。
ロイター