トヨタ自動車は16日、高岡工場(愛知県豊田市)の第1ラインの稼働を8月に5日間停止すると発表した。半導体不足を受けたもので、約9000台の生産に影響が出る。すでに公表している同社の販売計画に変更はないという。
対象車種は乗用車「カローラ」と「カローラ ツーリング」で、停止期間は同月2~6日。夏季休業を合わせると8月前半は生産を取りやめることになる。再開は16日の予定。スポーツ用多目的車(SUV)「ハリアー」などを生産する同工場の第2ラインは通常通り操業する。
半導体不足をめぐり、トヨタは6月も傘下のトヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)の2工場で最大8日間の生産停止を余儀なくされた。他の自動車大手も稼働停止や減産が続いており、問題が長期化。足元では納車時期の遅れも目立つなど、消費者への影響が大きくなっている。
時事通信