

クラレト・モンソラーテ(ドバイ)
新たに登場したアプリ「LINE LIVE」が、中東および北アフリカ(MENA)地域を席巻している。
このアプリは、若者たちが自分の考えを発言したり自分の番組を生放送したりするほか、ファンとの交流や情報の共有等を可能にしてくれる最新のソーシャルメディアプラットフォームだ。
日本で2013年にローンチされたLINE LIVEは昨年初めにMENAに参入し、それ以来、急速に成長している。
アラブ諸国のクリエイターたちがライブ中継をする際、最もよく利用されるのがLINE LIVEだ。
現在、このアプリを使って毎日ライブ中継を行うMENAのクリエイターの数は5,000人以上に上る。
その月間ユーザー数は800,000人で、その中で最もユーザー数が多いのがサウジアラビアだ。その後をエジプトとイラクが追っている。
LINE LIVEのアンバサダーを務め、YouTube上で700万人のフォロワーを持つナズ・アルシュワイレクは次のように語った。「一つのプラットフォームに固執することには、不安定な収入や風評リスクをはじめとした不確実性がつきまといます。そのため、フルタイムのクリエイターとして常に新たなプラットフォームやコンテンツ制作の機会を探しています。
ミレニアル世代はライブのコンテンツを面白いと感じるし、それをコンテンツを消費する新しい手段として捉えています。そこでライブストリーミングの出番が来るのです。
確かに、広く普及しているYouTubeやFacebook、Instagramといった他のサービスでもライブストリーミングはできますが、ライブストリーミングはあくまで付属機能としての位置づけです。スタンドアロン型のライブストリーミングサービスはエンゲージメントを増やし、ターゲットオーディエンスとより強い、個人的な関係を築けるように最適化されています。
数多くのスタンドアロン型のライブストリーミングサービスの中から私がLINE LIVEを選んだ理由は、LINE LIVEのアラブ文化に対する敬意とオープンさにあります。ユーザーと確固たるコミュニティーを築くうえで欠かせないものですね。
LINE LIVEはまた、簡単な勝ちをいくつも重ねるのではなく、長期的なパートナーシップを重視しています。LINE LIVEを特別な存在にしているのはこういった部分で、これはまた、LINE LIVEがコミュニティー主体であるということを証明しています。」
LINE LIVE Gulfでマーケティングおよびオペレーションを率いるジーナ・ジヒョン・チョーは次のように話した。「当社はより優れたテクノロジーを有しています。また当社にはモニタリングチームのほか、人工知能を積極的に使ったチームがあり、コンテンツが不適切であると感じた場合は必要に応じて対処しています。
LINE LIVEは最も速いペースで成長を続けるライブストリーミングプラットフォームであり、YouTubeやInstagram、Snapchatといった他のプラットフォームで活躍するクリエイターの多くがLINE LIVE流れてきています。ライブコンテンツはミレニアル世代や次世代をターゲットにしていて、日常的に楽しまれるものであることから、こうしたクリエイターはライブストリーミングのプラットフォームとしてLINE LIVEを選んでいます。」
LINE LIVEのパートナークリエイターであるネヴェン・ワンリは、「私たちは皆、個人的な繋がりの欠落のせいでやる気をなくした、苛立ちを覚えたといった経験が人生の中で少なくとも一度はあるはずです」と付け加え、
「でもLINE LIVEはその門戸を全ての人たちに開いているし、ライブストリーミング業界としては初めて自動報酬プログラムを構築しました。このプログラムによってストリーマーは自分のパフォーマンスをリアルタイムでモニタリングできるほか、透明性が確保され、おまけにそれぞれのパフォーマンスのトレンドが数値化されます」と続けた。