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5歳のリアンさんがフーシ派に焼き殺された。世界は関心を持つだろうか。

リアン・タヘル・モハメド
リアン・タヘル・モハメド
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07 Jun 2021 03:06:56 GMT9
ファイサル・アッバス
07 Jun 2021 03:06:56 GMT9

ファイサル・J・アッバス

冷酷なテロリスト以外に、誰が意図的にガソリンスタンドにミサイルを撃ち込み、少なくとも17人を殺害するだろうか。邪悪なイデオロギーを信奉する残酷な人間の組織以外に、誰が生存者を救出するためにやってきた救急車に向かって、さらにミサイルを発射するだろうか。

ニュースを見たり、歴史書を読んだりする人であればきっと、このような残虐な犯罪を犯す過激派グループをいくつか挙げることができる。しかし、こういった犯罪を非難せず、彼らの「正当化できない、野蛮で紛れもないテロ行為」を責めない人たちには言葉を失う。

犠牲者と自分を重ね合わせることができないために非難できない人もいるかもしれない。あるいは、イエメンでは私がたった今話した残虐行為を土曜日の夜にフーシ派のテロリストが行ったが、そのような国で起きていることが、世界の他の国々に何らかの影響を与えているとは感じていない人もいるかもしれない。

私は、こういった犯罪を非難せず、彼らの「正当化できない、野蛮で紛れもないテロ行為」を責めない人たちには言葉を失う。

土曜日の犠牲者の中には、リアン・タヘル・モハメドさん(5歳)がいた。リアンさんは、極めて短い人生の中で、2つの不幸に見舞われた何の罪もない子どもだった。1つ目は、米国や日本、フランスといった安全な国に住めなかったという不運。2つ目は、イランの支援を受けるフーシ派が彼女の国の正統な政府を転覆させ、残酷で地獄のような戦争を始めてから間もなく生まれたことだ。現在、フーシ派はこの戦争を終結させることを拒否している。彼女が生き残っていたらどんな人生を送っていたかはわからない。しかし、フーシ派の下では決して楽な人生ではなかっただろう。フーシ派は強制的に子どもを兵士として働かせることをためらわず、女性を二級市民として扱い(拉致されたモデルのエンテサル・アルハマディさんに聞いて欲しい)、彼らの公式スローガンはすべてのユダヤ人とすべての米国人に死をもたらすことを唱えている。

これは、フーシ派の残忍な連中が行った初めての蛮行ではない。そして、世界が彼らに最も基本的な人間的・人道的基準を課すことに失敗したのも初めてのことではない。それどころか、今年の初めには、フーシ派は、あたかもその蛮行による見返りを得たように見えた。バイデン政権は、イエメンでの援助物資の搬入を理由に、フーシ派をテロ組織に指定するというトランプ政権時代の決定を覆した(今月、ガザではなぜ同じ論理が適用されなかったのか不思議でならないが、米国はハマスのテロ組織指定を解除せずに援助物資の搬入を許可した)。

フーシ派がテロ組織の指定を解除された直後、彼らはサウジアラビアのアブハー民間空港を攻撃した。フーシ派はサウジアラビアの民間地域をミサイルや無人機で攻撃し続けており、最近では日曜日の早朝にハーミス・ムシャイトを標的とする攻撃を行った。土曜日のマアリブに対する攻撃の恐ろしい前兆として、フーシ派は3月にサヌアの収容施設で40人以上のエチオピア難民を生きたまま焼いた。この残虐行為は人権団体によって伝えられた。しかし、信じられないことに、そして驚いたことに、意見や非難の声は上がらなかった。どうやら難民たちの誤りは、白人の警察官に殺された米国の黒人の命だけでなく、すべての黒人の命は大切だと信じていたことのようだ。

レンダーキング氏の発言が国際的な圧力を伴わない限り、フーシ派はサウジアラビアだけでなくイエメンでも人道や民間人に対する犯罪を続けるだろう。

しかし、フーシ派による数々のこのような蛮行の後に、ようやく希望の光が見えてきたかもしれない。彼らの本性を疑問に思う人々や、フーシ派が善意の意思表示に応じると考える人々が、ようやく目を覚ましつつあるようだ。

先週、米国のティム・レンダーキング特使は、フーシ派が紛争解決に向けた努力を怠っていると非難し、停戦に意味のある関与をすることを拒否しているフーシ派には大きな責任があると述べた。

もちろん、これは歓迎すべきことだ。しかし、同氏の発言に国際的な圧力が伴わなければ、フーシ派はサウジアラビアだけでなく自国でも人道や民間人に対する犯罪を続けるだろう。

リアンさんについては、我々アラブニュースは、彼女の小さな焼けた死体の恐ろしい画像を掲載しないことにした。彼女を偲んで、彼女が記憶に残ってほしいと思うであろう、無邪気に笑う子どもの姿の写真を掲載する。フーシ派やフーシ派を操るイラン人とは異なり、我々は死を賛美するビジネスを行っていない。

リアンちゃん、安らかにお眠りください。

  • ファイサル・J・アッバスはアラブニュースの編集長

Twitter:@FaisalJAbbas

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