エルサレム:イスラエル警察は1日、エルサレム旧市街で警察官から銃を奪い発砲してきたアラブ系イスラエル人と揉み合いになった末に射殺したと発表した。
警察によると、この襲撃は午前0時頃に、イスラエルに併合された東エルサレムにあるアル・アクサモスクの敷地へのアクセス地点であるチェーンゲート付近で発生した。
声明によると、警察官が不審人物を呼び止め職務質問を行っていたところ、「そのテロリストが突然警察官の一人に襲いかかり」銃を奪って「発砲した」という。
「危険に晒されテロリストと揉み合いになった警察官らは迅速な対応を取り、その男を射殺した」。その後医療関係者が男の死亡を確認したという。
この容疑者はイスラエル南部のベドウィンの村フーラの住民であると特定された。
通行人らは銃声を聞いたと証言した。AFPのカメラマンは午前1時(GMT31日22時)頃に旧市街にイスラエル警察が多数配備されていたのを目撃している。
この襲撃は、ラマダンの第二金曜日だった31日に平和的な祈りのためにパレスチナ人数千人がアル・アクサモスクの敷地内に詰めかけた数時間後に発生した。
イスラエル警察によると、アル・アクサモスクには礼拝のために10万人以上の信者が集まっていた。イスラム教第三の聖地であるこのモスクは、ユダヤ人が「神殿の丘」と呼ぶユダヤ教の聖地に建てられている。
エルサレム全体に2000人以上の警察官が配備されていた。
今年に入ってイスラエル人とパレスチナ人の間の暴力事件が急増しており、ラマダン中の激化が懸念されていた。
しかしラマダンが始まってからのこの10日間、暴力は比較的小康状態を保っている。
AFP