
リヤド:サウジアラビアの若者は他の年齢層と比べ、現金の使用率が減少しており、国のキャシュレス化政策が順調であることを示している。
サウジアラビアの16〜22歳の現金使用率はわずか18%である一方、60歳以上の約半数が現金を使用していることが、Fintech Saudiの報告で明らかとなった。
また同報告によると、日常の買い物で現金を使用する人の割合が、首都リヤドを含むサウジアラビア中心部では20%である一方、西部地域では37%であることも示されている。
しかし、現金取引は減少しているにもかかわらず、現金の使用が完全に無くなるには程遠い状況だ。Fintech Saudiの調査結果によると、サウジアラビアでは約60%の人が週に1回以上紙幣を使用しており、4人に1人は毎日現金を使用している。
サウジビジョン2030では、サウジアラビアは2025年までにキャシュレス取引の割合を70%まで引き上げることを目標としている。
「新型コロナウィルス感染流行によりキャシュレス決済の流れが加速し、この1年間で75%増となった一方で、ATMやその他決済手段による現金引き出しは、同期間で30%減少した」と報告されている。