アラブニュース
ドバイ:開発企業ACWA Powerの率いる共同事業体は、1,500メガワットのサデア太陽光発電所について融資合意に至った。この発電所は、サウジアラビアにおいて再生可能エネルギー推進の要となるプロジェクトだ。
同開発企業は、アラムコが所有するSAPCOの共同事業体への加入についても発表した。巨大石油企業はこれにより、公的投資基金(Saudi Public Investment Fund:PIF)の再生可能エネルギープログラムへ初めて参加することになった。
4月に公表されたサデア発電所は、PIFによる再生可能エネルギープログラムの主軸だ。同基金はACWA Powerの株式30パーセントを保有し、共同事業体の別メンバーである公益事業会社、Badeelを所有している。
世界最大の単一契約太陽光発電所になることが決定している現場は、サウジアラビア北部にあるサデア工業都市での設置が計画されている。
ACWA Powerは発表の中で、「サウジエネルギー省の専門技術チームがプロジェクト現場を選定し、プロジェクトの工学的要件確認と予備調査を実施しました」と述べた。
「サデア発電所は、エネルギーセクターの排出量削減に向けた、王国のたゆまぬ努力の証です」と発表は補足した。
国家再生可能エネルギープログラム(National Renewable Energy Program :NERP)の下でこの発電所が目指すのは、王国の再生可能エネルギーの70パーセントを供給し、サウジアラビアのエネルギー転換および多様化を支援することだ。
サデア太陽光発電所の建設には、およそ34億リヤル(9億ドル)の投資が発表された。同発電所は年間290万トンの排出量を相殺しながら、住宅18万5,000軒へ電力を供給する見込みだ。