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サウジアラビアが「生まれ変わる」、ビジョン2030で1兆ドルの不動産開発とメガプロジェクト発表

リヤドでは2023年末までに10万戸以上の住宅建設が予定されており、王国の商業ハブとしての地位を確立しつつある。(ファイル/ロイター)
リヤドでは2023年末までに10万戸以上の住宅建設が予定されており、王国の商業ハブとしての地位を確立しつつある。(ファイル/ロイター)
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27 Aug 2021 01:08:00 GMT9
27 Aug 2021 01:08:00 GMT9

アラブニュース

  • ナイト・フランク社によれば、総支出額のうち約3,000億ドルが新規インフラの整備に充てられている

リヤド:「ビジョン2030」の下サウジアラビアの経済改革が進む中で、2016年以降、サウジアラビア全土で約1兆ドルの不動産およびインフラプロジェクトが発表されていることがグローバル不動産コンサルタントであるナイト・フランク社の分析で明らかになった。

ナイト・フランク社の中東リサーチ部門長のファイサル・ドゥラニ氏によれば「サウジアラビアは生まれ変わりを遂げている最中です」とのことだ。

ドゥラニ氏は次のように述べている。「ビジョン2030を支える野心は現実のものとなりつつあり、開発規模も1兆ドルに急速に近づいている。そのすべてが巨大です。しかもこれは計画されている総支出金額の約3分の1に過ぎません。」

さらに同氏は「全国のメガプロジェクトの数と規模は、国内の不動産の状況、生活水準やライフスタイルを一変させ、そしておそらく最も重要な点として超近代的な未来に向けた王国のビジョンを世界に向けて発信することでしょう。」と説明する。

ナイト・フランク社によれば、総支出額のうち約3,000億ドルが大規模な旅客鉄道網や新規国営航空会社の本拠地となることが期待されているリヤドの1,470億ドルの新空港など、新規インフラの整備に充てられる

「この国のインフラ整備の規模は驚異的です」とドゥラニ氏は話す。

「2030年までに年間約1億人の観光客を誘致するという政府の高い目標を達成するためには適切かつ一流の玄関口を建設する必要があります。ジェッダ・イスラミック港の新設クルーズ・ターミナルなど、その第一弾が登場し始めています。これらの開発は見かけ倒しのプロジェクトではなく、経済成長に大きく貢献することになるでしょう」

公共投資基金によると、クルーズ産業だけでも国内で最大5万人の雇用を創出し、2028年までに年間150万人のクルーズ客が見込まれている。

ナイト・フランク社は、紅海沿岸部を中心に8つの新都市が計画されており、約5750億ドルを投じて130万戸以上の住宅と10万室を超えるホテルが建設予定だと紹介している。

NEOMは未来の都市の新しいビジョンとして位置づけられているが、同プロジェクトだけでも推定5,000億ドルの費用がかかるとされている。この新しいメトロポリスは、最先端のテクノロジーを駆使して世界で最も革新的かつ持続可能な場所となるだろう。

一方、リヤドでは2023年末までに10万戸以上の住宅建設が予定されているほか、300万平方メートル近くのオフィススペースや1万2,000室以上のホテルの建設が予定されており、推定630億ドルのメガプロジェクトが進行中で王国の商業ハブとしての地位を確立しつつある。

「こうした各プロジェクトをこのような速さで実現することは驚くべきことですが、課題と機会が生じるのも明らかです。同王国がグローバルに魅力的な投資環境を提供するためには、すべての種類の不動産資産の売買や賃貸を管理する規制を慎重に検討する必要があります」とドゥラニ氏は述べている。

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