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トヨタ、供給回復により一部挽回生産を検討

新型コロナウイルスの影響により、トヨタは先月、3月末までの会計年度の生産目標を30万台削減し、900万台とした。(AFP)
新型コロナウイルスの影響により、トヨタは先月、3月末までの会計年度の生産目標を30万台削減し、900万台とした。(AFP)
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12 Oct 2021 06:10:09 GMT9
12 Oct 2021 06:10:09 GMT9

トヨタ自動車は、部品不足により滞っていた生産を、12月に再開することを検討しているという。パンデミックに見舞われたサプライヤーからの供給回復を受けてのことだ。これにより減産分の約3分の1を取り戻すことができると見込んでいるという。トヨタの計画に詳しい関係者3名が明らかにした。

新型コロナウイルスの感染拡大により、マレーシアとベトナムの部品工場での作業が滞り、世界的な半導体不足に拍車がかかったため、トヨタは先月、3月末までの会計年度の生産目標台数を30万台削減し、900万台とした。

トヨタはサプライヤーに対し、12月から3月末までに9万7,000台の追加生産をして減産分を補うよう要請しており、そのため週末のシフト追加を検討している工場もあるという。情報源の関係者3名は、メディアへの情報提供は許可されていないため匿名を希望した。

トヨタの広報担当者は「11月以降の生産計画についてはまだ何も決まっていない」と話した。

自動車業界コンサルタントであるカノラマの宮尾健氏は、「東南アジアでの新型コロナウイルス感染率は劇的に低下しており、生産リスクに対する人々の懸念は和らぎつつある」と語った。また、「トンネルの出口が見え始めたという印象だ」と付け加えた。

トヨタ自動車は、2011年に日本の東北地方を襲った地震発生後、混乱に備えてサプライチェーンを強化してきており、部品不足のために生産計画を下方修正した大手自動車メーカーとしては最後となった。パンデミックの影響で部品工場が閉鎖され、また、自宅待機を余儀なくされた人々がタブレットなどの電子機器を購入したため、自動車メーカーが必要とする半導体の需要が高まった。

中国などの主要市場で自動車需要は回復したが、部品不足のため、自動車メーカーはこの機会を利用することができなかった。9月の中国での自動車販売台数は、前年同月比で5分の1に減少した。

ロイター

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