• サウジ王国各地の会場で花火、娯楽、グルメを楽しめる見込み
• 大晦日にはライブ音楽、星空観察、砂漠ハイキングも催される

ラハフ・ジャンビ、マイ・アル・マズーギ

リヤド: 新型コロナウイルスのオミクロン変異株の新たな蔓延防止策を政府が導入する中、サウジアラビア中の人々は大晦日のお祝いを今も楽しみにしている。

中止を余儀なくされたイベントもある中、ブールバード・リヤド・シティでは音楽ショー「トリオナイト」が開催される。ムハンマド・アブドゥ・アリーナで行われるこの大晦日イベントにはアラブの最人気歌手13名が出演予定だ。

リヤド・シーズンの一つ、ブールバード・リヤド・シティでは大晦日に花火ショーも行われ、街中の他のエリアでも同様のイベントが開催される。

シーズンの各エリアには多数のレストランが集まっていて友人や家族らが新年の幕開けを祝うことができる。しかし新たなソーシャルディスタンス策のため、一テーブルに5人しか着席を許されない。

LPMやROKAなどの会場ではこの機会に合わせた特別メニューを提供している。後者では来客はDJによる音楽と深夜の乾杯も楽しむことができる。

リヤドに住むディーム・アキールさん(30歳)はアラブニュースの取材に対して、彼女と友人らが行っている新年の儀式があると言う。

「毎年車一台に乗り合わせて、美味しいテイクアウトのフードとドリンクを買い、リヤドでゆっくり夜を楽しむ場所を見つけるの」と、彼女は語る。

「今年は絶対に同じように過ごすわ。リヤド・シティー・ブールバードの近くで最高の場所を見つけたの。そこからは人混みから距離を置いてゆったりと花火見物を楽しめるの」。

一味違うものを楽しみたいのならアル・トゥママがよいだろう。友人や家族などグループ向けの貸切キャンプ場を提供している。他にもバーベキュー、ラクダ乗り、音楽とダンスといった多彩なお楽しみがある。

ユーウォークのショッピングセンター内にあるホテル・カルタヘナのレストランでもダンスを楽しめる。そのインスタグラムのページでは、「ボディーランゲージの束縛を解いて一緒に踊ろう」と来客を誘っていた。DJのキオがフロアを盛り上げる。

国内の他地域でも様々なイベントが開催される。紅海沿岸のジェッダでは、比較的気温が低いことから人々は屋外でお祝いをすることも多く、レストランや音楽ライブには事欠かない。

大晦日に非日常的なイベントを探している人には砂漠での星空観察や、更にはハイキングツアーもある。

後者はデスティファインドという旅行会社の主催で、ゲストは日中にハイキングに出かけ、それが終わると食事とライブ音楽、それに花火の夜を楽しむことができる。

「550枚のチケットはすべて売り切れました」と、デスティファインドCEOのアブドッラフマーン・アル・サーティさんはアラブニュースに語った。「需要は本当にずっと高いままで、もっとチケットを販売して欲しいという声が途切れません」。

昨年のイベントでは悪天候さえも人々の気分に水を差すことはなかったと、彼は付け加えた。

「2021年序章の幕が開くのを楽しんでいた私たちにとってこの上ない体験でした」と、アル・サーティーさんは言う。「イベントの間中雨が降っていましたが、それも人々の心に素敵な思い出として残りました」。

サウジ王国では2019年から人々が大晦日を祝うことを奨励する刺激策を導入し始めた。今では12月31日は多くの人々にとって重要な日となっている。

少し贅沢な大晦日を求める人ならジェッダのアシラホテルが格好の選択肢だ。アルゼンチン料理を提供するパンパス、地中海料理のオーバジーン、世界各国の料理が楽しめるトウェンティーフォーなど数々のレストランがある。ホテルにはスパ施設や屋上プールもある。

しかし誰もが花火や美食を望んでいるわけではない。ジェッダ育ちのハラ・アル・ハマドさんは、身近で最愛の人たちと過ごせる時間を楽しみにしていると言う。

「新年に国外を旅行することには慣れているけれど、コロナウイルス感染症のおかげで家族と家でお祝いをするようになりました。今年もそんな風に過ごすつもりです」と、彼女は語る。

「私の兄弟と姪や甥とでボードゲームをしようと考えています。両親の家の裏庭で一緒に映画を観ます。それから、お母さんが美味しいマナキーシュを作ってくれます」。