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ホンダとマツダ、早くも満額回答=賃上げ、最高水準に―24年春闘

ホンダの月額の内訳は、賃金を底上げするベースアップ(ベア)が1万3500円、定期昇給(定昇)などが6500円で計2万円。(AFP)
ホンダの月額の内訳は、賃金を底上げするベースアップ(ベア)が1万3500円、定期昇給(定昇)などが6500円で計2万円。(AFP)
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21 Feb 2024 07:02:23 GMT9
21 Feb 2024 07:02:23 GMT9

2024年春闘で、自動車大手の労働組合の要求を踏まえた経営側との交渉が21日、始まった。このうちホンダとマツダが、労組からの月例賃金と一時金の要求に満額回答すると発表。ホンダの月額の内訳は、賃金を底上げするベースアップ(ベア)が1万3500円、定期昇給(定昇)などが6500円で計2万円。さらに、22年に労組と合意した能力開発関連の月1500円を含めると総額5.6%の賃上げとなる。

ホンダの昇給額は同社が確認できた1989年以降で最高。物価高騰を受けて幅広い業種で賃上げが相次ぐ中、過去最高水準の好業績を給与で社員に還元し、優秀な人材の確保につなげる。3月13日の集中回答日を待たずに早期に決着し、グループ企業に賃上げの動きが波及する効果を狙う。

ホンダは昨年に続いて労組の要求提出から最初の交渉で満額回答を提示し、5%以上の賃上げも2年連続となった。一時金も過去最高の年7.1カ月分を支給することで合意。非正規従業員については平均5.3%の賃上げを実施する。

マツダも労組の要求通り、ベアと定昇を合わせて平均で月1万6000円賃上げし、一時金は年5.6カ月を支給する。同社の一時金を含めた賃上げ率は前年比で6.8%に達し、03年に現行の人事制度を採用して以降で最大の引き上げになると説明している。 

一方、トヨタ自動車も21日、24年春闘の第1回労使協議会を開いたが、労組側の賃上げ要求への回答は行わなかった。昨年の春闘では初回の協議で満額回答したが、ダイハツ工業などグループ企業で不正が相次ぐ中、職場環境の改善などの議論を優先させる。

トヨタ労組は、1人当たり月7940~2万8440円の賃上げと年7.6カ月分の一時金を要求している。

時事通信

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