
ロジャー・オベイド
紅海開発会社(TRSDC)は、紅海開発プロジェクトの第一段階として来年オープンする9棟のホテルの運営に向け、複数の国際ブランドとの単一契約に署名した。
契約はリヤドで開かれているフューチャー・インベストメント・イニシアティブ・フォーラムの2日目に公表された。今後、国際的なホスピタリティー企業が、プロジェクトの第一段階として開発中の16棟の不動産のうち9棟を運営し、 ホテルの3000室のうち1700室以上を引き受けることになる。
契約先は、マリオット・インターナショナル傘下のエディション・ホテルとセントレジスホテル&リゾート、世界的なホスピタリティーチェーンのアコーホテルズ傘下にあるフェアモント・ホテルズ・アンド・リゾーツとラッフルズ・ホテル・アンド・リゾーツ、そしてSLSホテルズ・アンド・レジデンシズ、ハイアットホテルズ・コーポレーション傘下のグランドハイアット、インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG)傘下のインターコンチネンタル・ホテルズ&リゾーツとシックスセンシズ、そしてジュメイラ・グループ。
サウジアラビア・西海岸の観光開発事業は2030年に完了する予定で、最大8000室を備える50棟のホテルや、22の島々と6つの内陸地に約1000軒の居住物件を建設する。
それらの建設予定地には、2030年までに年間で最大100万人に利用されることが期待される国際空港や、高級マリーナ、18ホールのゴルフ場、エンターテイメントやレジャー用の施設なども建設される予定。
その複合体は90以上の島嶼から成る群島を含む、2万8000平方キロメートルの土地に及ぶ。ベルギーの国土に匹敵する規模だ。
プロジェクトはこれまでに、様々な企業と約800契約を交わしており、その額は200億サウジアラビア・リヤル(SR)以上。
TRSDCの最高責任者であるジョン・パガーノ氏は、プロジェクトの第一段階は2023年末の完了に向けて順調に進んでおり、5島と2つの内陸地で合計16棟のホテルが3000室を提供することになると話した。
パガノ氏は、「サウジアラビアは現在、野心的な計画である『ビジョン 2030』による刺激も受け、国内の新たな観光地開発を加速しています」と述べた。
「私どもは、この成長市場の需要に応える、ユニークで多様性のあるホスピタリティーブランドとの契約を発表することができ、誇りに思います。またそれは、地球上でまだ発見されていない最後の場所への入り口としての役割を近い将来に果たす、裸足で探索できるような、世界をリードするラグジュアリー観光地を作るという私どもの約束を裏打ちするものでもあるのです」