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中東に「目下最大の投資機会」がある:ハーズィム・ビン・ジェシム氏

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18 Nov 2021 03:11:55 GMT9
18 Nov 2021 03:11:55 GMT9

アンソニー・ローリー

東京:アジアはその経済の「奇跡」ゆえに長く称えられ、アフリカは未来の地とされることが多い。しかし、中東地域諸国の将来性については、投資関係者の間で必ずしもそのような華やかな言葉で語られるものではない。

しかし、バーレーンに本社を置く資産運用会社インベストコープのハーズィム・ビン・ジェシム共同CEOはもっと大胆な方針を考えている。アジアは「説得力がある」が、中東では今にも最大の投資機会が期待できるという。

インベストコープは個人・機関投資家向けのオルタナティブ投資商品のグローバル管理企業である。1982年設立で、ニューヨーク、ロンドン、バーレーン、アブダビ、リヤド、ドーハ、ムンバイ、シンガポールに支店を展開している。

アジア・アセットマネジメントの報道によると、11月15日、ビン・ジェシム氏は「私は成長が期待できるアジアが好きです。マクロのモメンタムには説得力があります」とシンガポールで開かれたミルケン・インスティチュート・アジアサミット2021のパネルディスカッションで述べた。

しかし、直近の最大の投資機会は中東にあるとして、その地域の見通しに対する前向きな評価の理由を説明した。

その中東の機会には、1.5兆米ドル規模の経済と、世界最高レベルの一人当たり国内総生産が含まれるという。また、ハーズィム・ビン・ジェシム氏は、人口の85%は主要都市在住で、約3分の2が24歳未満であることを指摘した。「この事実はすべて堅実なモメンタムの構成要素です」

とはいえ、最大の長期投資機会は北米にあるとビン・ジェシム氏は言った。「時の試練に耐えてきた唯一の場所です。回復力があります。何十年にもわたって回復力について語れる国はごくわずかです」

気候変動が全世界に黒い雲のように垂れこめている今、経済・金融システム・企業の持続可能性は、世界の投資家の間で重要なテーマになりつつある。

成長の機会をとらえる鍵は、企業や地域に持続可能性の面で進歩が見込めるかどうかにあると、シンガポールの政府系ファンドGICのグループ最高投資責任者であるジェフリー・ジェンスバキ氏は語った。

「現在、持続可能性の面で最悪に見える企業でも、今日方向転換をして今後は持続可能性を高める決断をくだせば、突如、市場はそのレベルアップに報いるでしょう」

「地域についても同様だと思います。現在、多くの地域は失敗を前提に値付けされていますが、米国では成功し続けることを前提に値付けされています」

投資家は、政府がイノベーションやテクノロジーの採用、資本主義にとって「より不変な」環境を作り出すことに成功した国や地域の値付けを改めるだろうとビン・ジェシム氏は示唆した。

「多くのアジア諸国がこのカテゴリーに当てはまり、他の地域も同様だと思います」と彼は付け加えた。

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