リヤド:グローバルリサーチカウンシル(GRC)の第11回年次会合がオランダのハーグで開催され、サウジアラビアがGRC理事会の中東・北アフリカ(MENA)地域代表として再選された。サウジ通信が3日に報じた。
キング・アブドルアジーズ科学技術都市(KACST)総裁のムニル・エルデソーキ博士が引き続きGRCにおいてサウジアラビア代表を務める。同博士の再選は、科学研究分野におけるサウジの重要な地位と、MENA地域の研究機関間の協力強化への同国のコミットメントを再確認するものだ。
また、サルマン国王陛下と、「研究・開発・イノベーション高等委員会」委員長を務めるムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下からの揺るぎない支援の証でもある。
5月29日から6月2日まで開催された年次会合において、エルデソーキ博士はMENA地域各国のリサーチカウンシルのトップが出席した会議の議長を務め、気候変動研究の資金調達に関するパネルディスカッションに参加した。この会議では、国際協力、研究成果のアウトプット、科学コミュニケーション、社会的・経済的条件や地域の文化・知識を考慮した資金調達戦略、科学・イノベーション・起業における能力構築、ベストプラクティスの特定、以上を強化するという声明が承認された。
「研究・開発・イノベーション局」設立チームの総監督でもあるエルデソーキ博士は、年次会合に合わせて多数の国(シンガポール、カナダ、米国、トルコ、イギリス、ドイツ)のリサーチカウンシルのトップと会議を開き、協力分野について話し合った。
サウジアラビアは、MENA地域各国のリサーチカウンシルが直面する課題や機会に関するワーキングペーパーを提出した。代表らは他にも、GRC執行委員会や国際諮問委員会、また公平性・多様性・包摂性、責任ある研究評価、国際的な多国間資金調達に関する作業部会など、重要な会議に参加した。
2012年のGRC設立以来、サウジアラビアはその活動において、研究資金提供機関間の協力強化、科学研究支援のベストプラクティスや専門知識の交換、世界の科学者コミュニティーを支援する方法の模索などで中心的な役割を果たしてきた。
サウジアラビアは現在、GRC理事会の副議長国の地位にあるとともに、同理事会および執行委員会においてMENA地域各国のリサーチカウンシルの代表を務めている。