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ドバイ万博に東京・ロス発の「漂流の精神」をもたらす「ジプシーシェフ」

日本のバイブスにインスパイアされたドバイ万博2020のAdrift Burger Bar。(提供写真)
日本のバイブスにインスパイアされたドバイ万博2020のAdrift Burger Bar。(提供写真)
「ジプシーシェフ」ことデービッド・マイヤーズ氏。(提供写真)
「ジプシーシェフ」ことデービッド・マイヤーズ氏。(提供写真)
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14 Nov 2021 12:11:20 GMT9
14 Nov 2021 12:11:20 GMT9

ダイアナ・ファラー

ドバイ:ロサンゼルスを本拠として活躍するアメリカ人シェフのデービッド・マイヤーズ氏が東京やドバイで手掛ける自身のレストランすべてで心がけること、それは同シェフが今まで個人的に訪れてきた活気に湧く世界の大都市での探訪を活かした斬新なものであることだ。

「Adrift Burger Bar(アドリフト・バーガー・バー)」というお店のコンセプトはドバイ万博2020を機に本家カリフォルニア州に初めて登場してからわずか6ヶ月でUAEに初上陸した。

アラブニュース・ジャパンの取材に対してマイヤーズ氏は、Adrift Burger Bar が昨年11月にオープンしてから数ヶ月しか経たない頃に万博での出店を打診された、と語った。

「深く考える必要はなく、即答でイエスでした」と語るマイヤーズ氏は「私はドバイ、そして中東全域の成長ぶり、エネルギー、興奮度が大好きなのです」と続けた。

万博のレストランは東京の街のバイブスにインスパイアされている、と「ジプシーシェフ」としても知られるマイヤーズ氏は語る。

 「現地アーティストに壁画のアートワークを依頼しました。ゴジラがミルクシェイクを飲む様子が描かれた壁など、日本のファンキーなバイブスに捧げるものです。照明や屋外のボックスライトも日本の雰囲気を持ったものなのです」と同氏はいう。

依頼から1ヶ月半のうちにドバイ店のスタッフはAdrift(漂流の意)のカルチャーについて研修を受け、最高の雰囲気・サービス・食べ物を提供できるよう準備した。

 「このコンセプトが実現でき、私は万博2020に参加することにとても大きな誇りを感じています」とマイヤーズ氏はアラブニュース・ジャパンに語った。

日本における自身のコンセプトについて尋ねられた「ジプシーシェフ」は、東京でレストランを開くことが常に自身の夢であったと答えた。

 「日本にもうひとつの人生があるかのように感じており、家も持っています。食べ物に関する職人気質に感銘します」と同氏は付け加えた。

バーガー主体のメニューであるロスやドバイの店舗と違い、日本のAdrift のコンセプトはスペイン料理を基調とした海鮮に比重を置いたメニューとなっている。

 「東京店のメニューは居酒屋風で日本の食材を使ったシンプルなタパス料理が含まれています。来年初めにはニューデリーでもう1軒居酒屋をオープンする予定で、こちらは日本に大きくインスパイアされた居酒屋となるのです」とマイヤーズ氏は語る。

同氏は将来的にはサウジアラビアにも展開するというが、現在のところ具体的な予定は決まっていないという。

「Adriftの コンセプトをサウジアラビアに持ち込むという大きな意欲を持っています。サウジアラビア王国の発展やエネルギーに対して、持ち込みたいと思うさまざまな構想があるのです。5年後、10年後、サウジがどんな姿であるか想像してみると、そのチャンスを逃したくはないのです」と同氏は述べる。「サウジでストーリーを伝えたいです。それは将来の最優先項目です」

Adrift のドバイ店では、同氏の母親のレシピを基にしたDM Burgerや和風ソースが添えられたフライド・マッシュルームなど、これまでのマイヤーズの探訪からインスパイアされた一品やバーガーが楽しめる。メニューにはシンガポール風のカリーリーフ・フライドポテトもある。

マイヤーズ氏はデザートとして日本に直に捧げるかのような抹茶ミルクシェイクを提供している。

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