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アラブ連合軍、直近のイエメン空爆で反政府武装勢力105人が死亡と発表

2021年10月24日、イエメン北東部マアリブ県のジュバの前線で煙が上がる。(AFP)
2021年10月24日、イエメン北東部マアリブ県のジュバの前線で煙が上がる。(AFP)
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28 Oct 2021 11:10:34 GMT9
28 Oct 2021 11:10:34 GMT9
  • アデンのEU代表団が政府への支持を表明し、リヤド合意の履行を支持する
  • 連合軍は10月11日以来発表しているマアリブ周辺での空爆でフーシ派2千人を殺害したと主張している

サイード・アル・バタティ

ムカッラー:10月27日、アラブ連合軍はイエメンの戦略都市マアリブ周辺を空爆して、反政府武装勢力フーシ派の105人を殺害したことを発表した。

国際的に承認されている政府を支持する連合軍は、10月11日以来ほぼ毎日のように発表しているマアリブ周辺での空爆でフーシ派2千人を殺害したと主張している。

国営サウジ通信社によると、この24時間の空爆で「軍用車両13台を破壊し、105人」の反乱分子を殺害したと連合軍が発表している。

最新の爆撃はマアリブの南約50キロに位置するアル・ジャウバと、北西30キロのアル・カサラで実施された。

石油資源が豊富なマアリブ県の県庁所在地であるマアリブ市は、国際的に承認されている政府にとって北イエメンにおける最後の砦となっている。

国連安全保障理事会は先週、全会一致で採択された声明において、イエメンで「高まる大規模な飢饉のリスク」に対処するために同国の「緊張緩和」を求めている。

一方、イエメンの暫定首都である港湾都市アデンを訪問中のEUの外交官グループは、国際的に承認されているイエメン政府への支持を表明し、政府のアデンへの帰還を歓迎するとともに、イエメンの政治勢力にサウジアラビアが仲介したリヤド合意の完全な履行を加速することを求めた。 

EU代表団は、イランが支持するフーシ派に、マアリブ県中央部での激しい攻撃を止め、イエメンに戦争終結をもたらすための和平への取り組みに加わるように促した。

代表団には、EUイエメン代表部のマリオン・ラリス副代表、フランスのジャン=マリー・サファ大使、ドイツのヒューバート・イェーガー大使、オランダのピーター・デレク・ホフ大使、スウェーデンのピーター・セムネビー・イエメン特使が含まれる。 

「EUの大使たちは、イエメン政府のアデンへの帰還を歓迎し、政府への全面的な支持を表明し、リヤド合意の完全な履行を求める」と、代表団は声明で述べている。

26日にアデン空港に降り立ったEU代表団は大統領官邸に赴き、マイーン・アブドルマリク・サイード・イエメン首相と会談した。 

国営サバ通信が伝えるところでは、フーシ派はマアリブの国内避難民とサウジアラビア国内の民間人を激しく攻撃して、戦争終結に向けた取り組みを損なっている、と首相はEUの大使たちに述べた。 

首相は、イエメンの平和と安全を損なったかどで、フーシ派とイラン国内のフーシ派の支持者を処罰することを求めた。 

「フーシ派のテロ行動、マアリブの民間人や国内避難民に対する戦争犯罪、サウジアラビア国内の民間人の財産への攻撃は、国際社会にテストを課している」 

「和平プロセスはフーシ派とテヘランにいるフーシ派のスポンサーに対する効果的な圧力と制裁に基づくものでなければならない」とサイード首相は述べ、悪化する経済崩壊への支援を含む、イエメンへの支援の拡大を援助国・機関に求めた。 

同じく代表団と面会したアフマド・アワド・ビン・ムバラク・イエメン外相は、欧州諸国がイエメン経済への支援や人道危機の緩和に向けた支援の提供を協議したことを明らかにした。 

ビン・ムバラク氏は、「欧州は、特に経済領域でイエメン政府を支援する方法について話し合うことに、大きな関心を抱いている」と述べた。 

オランダの駐イエメン大使は、イエメン政府と「素晴らしい」会談を持つことができたとし、通貨リアルの切り下げへの対応、汚職との戦い、その他の経済的課題への取り組みを支援する方法について話し合ったことを明らかにした。 

ピーター・デレク・ホフ氏はツイッターに、「本日アデンで @Yemen_PM と素晴らしい会談を行った。イエメン政府に対するEUの支持を表明し、為替レート、インフレ、歳入増加、必要な政府改革、汚職との戦いなどの経済的課題について話し合った」と投稿した。

27日のEU代表団との会談で、アハメド・ハミド・ラムリス・アデン県知事は、アデンへの訪問について欧州代表団に感謝を述べ、この訪問がアデン市は安全であり、国際代表団を受け入れる準備が整っているというメッセージを伝えるものであることを強調した。 

欧州諸国は分離・独立派である南部暫定評議会の指導者エイダラス・アル・ズバイディ氏とも協議し、リヤド合意の履行と、政府のアデンでの円滑な業務再開に向けた支援について話し合った。

イエメンの当局者や専門家は、今回のEU代表団のアデン訪問は、リヤド合意の履行に拍車をかけ、アデンで政府が効果的に機能するのを助け、外国の多くの外交官にアデン市への訪問が安全であると納得させるものであると考えている。 

「これはアデンが安全であることを示すものだ。欧州の人たちがアデンに滞在していることは、関係者にとってリヤド合意の履行とアデン市での敵対行為の終結に向けた圧力となる」と、政治アナリストでもあるイエメン情報省のナジーブ・ガラブ次官がアラブニュースに語った。

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