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サウジアラビアの鉱物資源、積極的な探査計画で1.3兆ドルを超える可能性

サウジアラビアは鉱業部門に特定の条件を課している。同国は2060年までに炭素排出量を削減するというビジョンを推進しているからである。(提供写真)
サウジアラビアは鉱業部門に特定の条件を課している。同国は2060年までに炭素排出量を削減するというビジョンを推進しているからである。(提供写真)
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10 Jan 2022 09:01:45 GMT9
10 Jan 2022 09:01:45 GMT9

ワエル・マフディ

リヤド:サウジ王国は今後3年間の鉱物探査への支出を3倍にする計画を立てており、同国の鉱物資源は以前の推定値である1.3兆ドルを超える見込みとなっていることを、地質学的な潜在性の査定を担当した団体の代表が伝えた。

「サウジ・ジオロジカル・サーベイ」社のCEOを務めるアブドゥラー・ビン・マフタール・アル・シャムラーニ氏によると、前回の見積りは鉱物価格が低かった数年前に行われたものだという。

「現在、価格上昇が見られます。こうした鉱物への需要のため(中略)価格は間違いなく上昇すると予測されています」と、アラブニュースへの独占インタビューで同氏は語った。

現在目指しているのは、今後の2〜3年以内に1平方メートルあたりの探査に対して220サウジアラビア・リヤル(58.7ドル)という3倍近い支出を行うことである。

歳出の増加は「鉱業部門の目標を促進」するものであり、さらなる採掘地の発見にも役立つだろう。アル・シャムラーニ氏は、サウジ王国は「積極的」に探査を行っていくと語った。

サウジ王国の採掘地の数は5,500を超える可能性がある、と同氏は付け加えた。

環境にやさしい未来を支える

サウジ王国は原材料のグローバルなサプライチェーンの一部を担いたいと考えている。そうした原材料は再生可能エネルギーなどの産業を支える多くの有望な製品に使われるだろう、と同氏は言う。

現在そうした資源の全てを国際的な投資家の支援を受けて開発することが決定されており、投資家はさらなるデータが必要となる。SGSという団体がこの目的のために巨大なデータベースを開発した。

サウジアラビアが有している主要な鉱物について尋ねると、CEOは次のように語った。「コバルト、リチウム、チタン、レアアースです。これらはどれも効果的に使えば未来をより持続可能なものにします。未来は再生可能エネルギーにかかっています。良い事は(中略)サウジアラビアにはそうした鉱物があるという事です」よりクリーンな電力源への世界的な移行において、それが極めて重要なのだと同氏は語った。

その他、銅と亜鉛、そしてサウジアラビアのシリカも戦略的な鉱物であり、後者は世界有数の集中度を誇っている。なお、再生可能エネルギーに関連した鉱物というだけではなく、サウジ王国に豊富に存在してもいるのである。

「サウジアラビアの鉱物について言えば、約48種類の鉱物があります。その中にはグローバルな需要にとって非常に重要なものもあります」と、同氏は言う。たとえば化学肥料に使用されるリン酸塩などは食料安全保障などの目標達成に重要なものである。

同氏は、サウジ王国は金や銀などの伝統的な特定の鉱物について「非常に良好な潜在能力」を持っていることを確認した。

突然の変化

過去数年、鉱業部門の優先度が下がっていたように見受けられたのはなぜかという質問に対し、アル・シャムラーニ氏は、過去10年間の探査費用は、この部門の投資先としての将来性に注目するには不充分だったのだと答えた。

「しかしビジョン2030で鉱業部門はサウジアラビアの産業の第3の柱になるべきであることが示され、約38億サウジアラビア・リヤルという良好な資金が鉱業部門に投入されたのです」この支出の目的は同氏によれば、鉱業部門に投資を行い、サウジアラビア全土でチャンスを発掘することであるという。

同CEOは、来週の「未来鉱物フォーラム(FMF:Future Minerals Forum)」の参加者間で3つの事項が合意に至ることを期待している。その第1番目は、今後10〜30年の鉱物需要に対処することである。

2番目は、こうした需要を満たす方法を確認すること。3番目は、持続可能性と効率性について人々にさらに理解を深めてもらえるようにすることである。

サウジアラビアは鉱業というチャンスに国内外両方の投資家を呼び込もうと努めている。アル・シャムラーニ氏は、鉱業部門は国際的に認知されているESG(環境・社会・企業統治)のガイドラインに従うことを外国の投資家に保証した。

同氏によれば、特定の条件が鉱業部門に課せられているという。サウジ王国は2060年までに炭素排出量を削減してカーボンニュートラルになるという目標を推進しているからだ。

「我々は鉱業部門が直面している課題を理解しています」と、アル・シャムラーニ氏は語った。

サウジアラビアは鉱業部門に特定の条件を課している。同国は2060年までに炭素排出量を削減するというビジョンを推進しているからである。(提供写真)

2022年度FMF

リヤドで今週、第1回の未来鉱物フォーラム(FMF)が主催される。フォーラムには業界のトッププレイヤーや多くの国の大臣が招かれている。

同CEOは3つの事項を考えており、未来鉱物フォーラムの参加者間で合意に至ることを期待している。

1つ目は、今後の10〜30年の鉱物の需要を発掘すること。2つ目は、どのようにしてそうした需要を満たすかを指摘する必要があること。最後は、持続可能性や効率性について人々にさらに理解を深めてもらえるようにすることである。

社会の役に立つ

「我々は豊富な鉱物を有しており、地球全土の人類に、そしてサウジアラビアの人々に役立たせることができるのです」と、アル・シャムラーニ氏は語った。

鉱業産業の利点は、都市部に集中しておらず、多くのプロジェクトが遠隔地にあるということである。それにより、国内の農村から都市部への移住に歯止めをかけることができる。

同氏は例として、ワード・アル・シャマル、マハド・アル・ダハブ(黄金の揺りかご)、ジャバル・サイードなどを挙げた。こうした地域は以前は実質的に何もないところだったが、後には発展した。

 

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