
アラブ・ニュース
サウジアラビアがデジタルエコノミーへと一足飛びに移行するには、デジタルに馴染みのある同国の若者世代を活かす必要があると、中国のテック企業ファーウェイのトップエグゼクティブが語った。
ファーウェイ・ミドルイーストのデジタル産業部門でシニア・バイスプレジデントを務めるサフデル・ナジール氏が、アラブ・ニュースの取材に応じた。同氏は、テクノロジーに精通したサウジアラビアの若者たちが、イノベーションへの鍵を握っていると指摘した。
サウジアラビア統計局によると、同国人口の69%が35歳以下だという。
ナジール氏は、高齢者世代は新しいテクノロジーに馴染むまでに「少し時間がかかる」が、若者世代にはそのような遠慮はないと述べた。
「サウジアラビアには、デジタルエコノミーへと一足飛びに移行できる大きなチャンスがあります。素晴らしいテクノロジーがあるのは素晴らしいことですが、人々がそれを利用してそこからイノベーションを起こし、ビジネスを発展させたり業界を変革したりするための新たな方法を閃くことがなければ、我々が期待を現実のものにすることはできません」ナジール氏はそう語る。
他にも、サウジアラビアは5Gの導入が早く、新たなテクノロジーに支えられたスマートシティを推進している点なども好材料だとナジール氏は言う。
「サウジアラビアが非常に大掛かりなプロジェクトをいくつか推し進めており、既存の都市のリノベーションや再開発を行っていることを我々は知っています」とナジール氏。
「デジタルインフラは全てを繋ぎます」
人工知能(AI)の開発がさらに進めば、その利用例も広がっていくだろう。
「コグニティブシティという言葉が使われることも増えてきています。たとえば、NEOM自体が地域レベルのコグニティブシティです。NEOMは様々な話題を提供しています。ファーウェイの観点から、我々はこれをいくつかのトピックスへと切り分けています」
「我々がデジタルインフラと呼んでいるものは、あらゆるものを感知し、繋げることができます。そこで出てくるのがIOT(モノのインターネット)などであり、我々がデータを繋げ、転送する必要が出てきます」とナジール氏。「そこで3G、4G、そしてもちろん5Gと、あらゆる種類のコネクティビティが関わってきます」
ナジール氏は、素早い5Gの導入によってサウジアラビアが非常に有利な立場にあり、さらなるデジタルエコノミーの促進、そして今後のAIの活用へと繋がっていくはずだと考えている。
「あらゆるデータがクラウドプラットフォームに保存され、AIや様々な種類のアルゴリズムを活用されるようになると、様々なスマート利用が可能になります」ナジール氏はそう説明する。
たとえばファーウェイは5年前には、街中のセンサーを活用したスマートパーキングについて語っている。
「しかし現在サウジアラビアでは、映像を活用したスマートパーキングの導入を行っています。それはコンピュータービジョンです。これはこの数年で起きた進歩のひとつです」とナジール氏は言う。
この手のイノベーションにより、ファーウェイはスマートフォンから5G、固定回線まで、幅広いポートフォリオを展開できる。
「AIの活用例を示すことで、我々はファーウェイのクラウドとエンタープライズ事業をサウジアラビアにもたらします」とナジール氏。
これが「医療から空港、電気グリッドまで」あらゆる産業のデジタルへの移行に繋がるという。