
林芳正外相は24日、英国の環太平洋連携協定(TPP)加入に向けた交渉について、トレビリアン英国際貿易相と外務省内で会談した。両氏は、英国との農産品や工業品の関税撤廃に関する協議に入ることなどを確認した。
英国のTPP加入交渉をめぐり日本など参加国は既に、英国の国内制度が知的財産権保護などTPPの厳格な基準を満たしているとの認識で一致している。これら知的財産権分野などでの交渉進展を受け、英国は近く農産品や工業品の関税撤廃率などを参加国に提示する。
林氏はこのほか、福島県産の食品などに対する英国の輸入規制を早期撤廃するよう要請した。
トレビリアン氏は24日、山際大志郎経済再生担当相とも会談。山際氏はTPPの厳格な基準や、ほぼ100%に近い関税撤廃率を維持することの重要性を強調した。
時事通信