
ファティマ・ムハンマド
リヤド:サウジアラビアの公共投資ファンド(PIF)が、国内の中小企業(SME)の支援を目的とする新たな投資事業体を立ち上げた。
中小企業向けのベンチャーキャピタルやプライベート・エクイティ・ファンドに投資していく。
40億リヤル(10億7千万ドル)規模の「Jada」イニシアチブは、政府による中小企業支援の直近の動きであり、経済活動を石油以外にも広げる計画の重要な部分と見られる。
「Jadaは、この手のものとしては王国初の手段である」。PIFは声明の中でそう述べている。「Jadaは中小企業のための触媒であり、実りある収益や財政持続性の確保、それに中小企業支援における王国の優先事項を支援することを探っていく」
イニシアチブの目的は、雇用創出と経済多様化の支援にあるという。
王国全土のビジネスリーダーたちは今回の動きを歓迎している。
「Jada」は、経済の屋台骨である当該セクターを支援するための待望の一歩です」。ジェッダ商工会議所のビジネス青年委員会のヘルミ・ナト委員はそう語る。
サウジアラビアの経済・社会改革計画「ビジョン2030」では、中小企業セクターによるGDP全体への貢献を20%から35%に引き上げることを目標としている。
政府はまた国内の金融機関に対し、中小企業への全体資金を最大20%増やすよう求めている。