アラブニュース
リヤド:サウジアラムコのアミン・ナーセルCEOは8日、「ウクライナで起きている悲劇によって世界のエネルギー危機が悪化している」と語った。
ヒューストンで開催されている会議「CERAWeek」に登壇したナーセルCEOは「エネルギー転換が進む中で政策決定者が石油・ガス産業に示している曖昧なメッセージが危機によって明らかとなった」と述べ、エネルギー業界の他の大物に同調した。
「石油やガスへの投資が奨励されていないにもかかわらず、私たちの業界は生産を増やすように要求されています」とCEOは続けた。
サウジアラムコのアミン・ナーセルCEOは8日、政策決定者からの曖昧なメッセージが危機を高めていると述べた。
アラムコ社のトップはこう語った。「転換を成功させるには、あらゆるエネルギー源からの支援が必要になります。私たちの産業を悪者扱いすることは有益ではありません」
「CO2排出の少ない石油・ガスの重要な役割について、意見を集約させる必要があります。世界で高まるエネルギー需要に応え、カーボンニュートラルの目標を達成するため、代替手段と合わせた取り組みが必要です」
CEOはさらに、ウクライナ危機によって現在のエネルギー政策の限界が明らかとなり、脆弱なエネルギー転換への地政学リスクの影響が厳しい形であらためて示されたと述べた。