イラクの首相は9月26日火曜日、クウェートとの間にあるコール・アブドゥラ水路の海上航行に関する紛争を解消することに強い意欲を示していると述べた。
イラク国営通信(INA)が伝えたコメントの中で、ムハンマド・シア・アル・スダニ首相は、イラクは自国の憲法や国際法に抵触しない形での解決を望んでいると述べた。
「イラクはクウェートの主権と領土保全を尊重し、各国とのすべての二国間協定と国連安全保障理事会の決議に全力で取り組んでいる」と、アル・スダニ首相と同国連立政権との会談後の火曜日、首相の報道官からの声明が発表された。
「このような危機は、より多くの危機と緊張を生むだけの感情的な発言や急激なポピュリスト的発言から離れ、理解と合理性を信頼することによって解決される」とアル・スダニ首相は閣僚に語ったと伝えられている。
イラク最高裁判所は今月、水路の航行を規制する二国間協定は違憲であるとの判決を下した。最高裁は、協定を批准する法律の可決には議会の3分の2の承認を得る必要があったとした。
イラクのクウェート侵攻後の1993年、国連によって両国の陸上国境は画定されたが、海上国境の長さは定められなかった。これは、産油国である両国にが解決すべき問題として残された。
2012年に両国の間で海上国境協定が結ばれ、2013年にそれぞれの立法機関で批准された。
クウェートの首相は、水路に関するイラクの判決には「歴史的誤り」が含まれているとし、イラクに対して「具体的で断固たる、緊急の措置」を取るよう求めた。
ロイター