
アラブニュース・ジャパン
ドバイ: 日本の岸田文雄首相が木曜、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と石油増産の可能性について協議した。
岸田首相はサウジアラビアに対し、原油市場の安定化における同国のリーダーシップと役割に関して高い期待を伝えた。
今回の電話会談は、ロシアのウクライナ侵攻が相次ぐ欧米の制裁を招き、世界のエネルギー市場を混乱させていることを受けて行われた。消費国がロシア産石油に代わる供給を求める中、UAEやサウジアラビアなどアラビア湾のエネルギー輸出国にスポットライトが当たっている。
英国のボリス・ジョンソン首相も3月16日に、経済・ビジネス関係の強化を目的としてUAEとサウジアラビアを訪問している。
欧米諸国は、石油生産量を現在のレベルで維持することが、原油価格の大幅な上昇を招き、ひいては世界的な景気後退の引き金になることを懸念している。