
リナット・ゲイヌリン
リヤド:サウジアラビア中央銀行のウェブサイトで公開されたデータによると、同銀行の2月の純外国資産は1.2%減少した。
SAMAという名称でも知られる同銀行の純外国資産は、199億サウジリヤル(53億1,000万ドル)減の1兆5,900億サウジリヤルとなった。
3ヶ月連続での減少となる。
資産は2021年11月以来、合計で855億サウジリヤル減少している。中央銀行の準備資産(SAMAがIMF報告の一環として開示している指標)を見ると、外貨準備が同様に減少したことにより、2月も同じく199億サウジリヤル減少し、4,420億ドルとなった。
外貨準備の構成要素である「外貨および海外預金」は38億7,000万ドル減と、3カ月連続で落ち込んだ。一方、全体の約3分の2を占める「外国証券投資」は、5億9,400万ドルの減少だった。
2月の外貨準備の減少は、同中央銀行の総資産の水準にも影響を与え、総資産は前月比94億1,000万ドル減の4,780億ドルとなった。
外貨準備は、同中央銀行の総資産の約75%を占めている。残りは、SAMAの保有する金と外貨、現金在庫、および「その他の雑多な資産」である。注目すべきは、後者の構成要素も2月に32億7,000万ドル減少していることである。
以上の結果、SAMAの総資産は3ヶ月連続で再び減少した。これは珍しいことである。前回は2020年2月から4月にかけて起こったが、その時の下落幅は合わせて479億ドルで、2021年12月から2022年2月にかけての下落幅268億ドルよりもはるかに大きかった。